IT業界につとめる「雑貨屋(なんでも屋)」が、業界の事、情報セキュリティの事、趣味や日々雑感を綴っていきます。お暇な方はおつきあい下さい。

075.【雑感】働き方改革について(2)

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佐藤@IT雑貨屋です。
今回はブログの更新を頑張っています。今日のお題も前回に引き続き「働き方改革」について書かせて貰います。

「働き方改革の実現」(総理官邸のホームページ)
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/hatarakikata.html

前回は「正規・非正規の不合理な処遇の差」について書かせてもらいました。
今回は長時間労働について書かせていただきます。

私のいるIT業界では長時間労働はある意味で常態化していると言っても良いでしょう。
総理官邸のホームページでは、この長時間労働について「長時間労働を自慢するかの風潮が蔓延・常識化している現状」と述べていましたが、実際には「自慢」ではなく「自嘲」と言っても良いのではないでしょうか。

私も今は企画系の業務をしていますので、過去にエンジニアの現場仕事をしていた時と比べても残業時間は劇的に減っていますが、エンジニアをやっていた時には毎日帰宅は終電で、終電過ぎてタクシーを利用した事も多く、土日も携帯電話を常に携帯していました。

会社の就業規則としては「土日」は休日だったのですが、そういう時であってもシステム開発の仕事が止まる事はなく、何かあれば携帯電話に連絡が入るという状態が常にありました。
ある時は自宅に携帯電話を忘れてしまい、家族で買い物に出かけている間に、当時の仕事関係者の間で「大捜索状態」の様になった事もありました。

長時間労働は出来れば避けたい。
これは仕事をしている人であれば誰もが考えている事ではないでしょうか。しかしそれが何故実現する事が難しいのでしょうか。

これにはいくつかの要因があると思います。一つは労働力の不足の為に、限られた人材リソースで過大な業務を熟さないと仕事の収益として成り立たない。もしくは納期などプロジェクトの期間が短いにも関わらず、そこに様々な事を盛り込まれてしまい、結果としてそこでどうしても長時間の労働力をつぎ込まないと間に合わない。

また大手企業である事は、プロジェクト内にいわゆる「フリー・ライダー」が居るために、フリーライダーのメンバーが本来行わなければならない業務が溢れてしまい、それによって他のメンバーに過大な負荷がかかってしまうという事です。

本来、潤沢な費用と期間があれば、この様な長時間労働を避ける事が出来ると思いますが、昨今の状況でそれを望む事は難しいと思います。

これは私の主観ですが、ここ十年から十五年の間、日本もグローバル化の波に見舞われています。これによりエンジニアの単価が低くなっているため、そのエンジニアに支払う資金を確保するためには、より多くの仕事を取らねばなりません。そこで発生するのが「オーバー・ワーク」であり、結果として短期に多くの仕事をこなさなければなりません。

また人材のリストラという事も影響している事が考えられます。

従来であれば、協力会社の社員の協力の下で業務に取り組んでいたものを、コストカットで良くある事が協力会社の業務をカットし、自社の要員のみで業務を取り組む体制に切り替えるという事です。
業務が完全にフロー定型化していれば良いのですが、IT業界ではテクノロジーの進展も早く、それを定型業務としてフロー化していないケースが良くあります。

その結果どの様な事になるかと言えば、協力会社で行っていた業務をうまく引き継ぐことが出来ず、その為に煩雑な業務も増加し、結果として長時間労働となってしまうばかりか、自社の提供するプロダクトの品質も劣化させてしまいます。

「長時間労働を是正すれば」と総理官邸のホームページには書いていますが、このためには企業の経営層がしっかりと自社プロダクトの現状を理解して掌握、問題点についてもしっかりと認識している必要があるのです。

しかし経営層がそういったそういった現状を掌握し、問題点を掌握するためには、組織の風通しが良くなっている必要があるのですが、長時間労働というものが発生する企業の多くは、組織内が硬直化し、風通しが悪い状況が多々あります。

その意味からも、本当に長時間労働を是正して、そこから労働生産力を向上させるには、企業体質の大幅な改善が必要となるケールが多くあるのではないでしょうか。

ここまで読んで頂きありがとうございます。
このシリーズはもう少し続けていきます。

これからもIT雑貨屋をよろしくお願い致します。

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