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067.【雑感】あるキャリアコンサルタントの記事を拝読して①

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佐藤@IT雑貨屋です。

記事を定期的に更新しようと考えていたのですが、現在の仕事でも様々な事があり、中々記事を書くためにパソコンの前に座る事が出来ずに、気が付いたら四か月ほど経ってしまいました。
これが三十代であればパソコンの前に深夜でも向かい、記事を書き連ねる事も出来たのでしょうが、最近では仕事場から帰るとぐったりとして倒れこむように寝てしまう事もあって、放置した様な状況になっています。

さて前文はそこまでとして、今回はある記事を読んでみて、個人的に思う事があったので記事を書いてみます。

就職できない若者の「トンデモ言動」
なぜイマドキ新入社員は定時で即帰ってしまうのか
DIAMOND ONLINE 2016年8月10日掲載記事

この記事はキャリアコンサルタントの櫻井樹吏氏の記事ですが、ネット上でも随所に取り上げられ大炎上している様です。

まずこの記事は冒頭で以下の言葉から始まっています。

『今年の新入社員もそろそろ職場に慣れてきた頃でしょうか。しかし、現場のマネジャーや先輩写真からは、こんな声が聞こえてきます。「新入社員が定時になると即帰る、アイツはだめだ」』

私も過去にいくつかの会社でマネージャーとして仕事もしてきた経験もありますし、その他にも多くの仕事現場を経験してきました。
自身がマネージャーの時にも幾人かの新入社員の面倒を見てきましたが、「毎日残業せずに帰宅する=悪」という評価をした事がありませんし、私の部下でも新入社員に対して、単純にそのような図式で評価をするメンバーも居ませんでした。

ただし新入社員の日常の態度や仕事に向かう姿勢に対して問題があった場合、その新入社員に対してそういった言葉、つまり「定時に帰るアイツは駄目だ」という評価をするという場にはいくつか出会った事があります。
しかしそれは問題の本質が新入社員の仕事の取組みの姿勢として「定時で帰る」という事ではなく、もっと根深い原因が背景にあっての事なのでしょう。

私が新入社員の時はどうだったのか。
このブログの記事でも過去に紹介をさせて頂きましたが、当時はパッケージ開発のソフトウェアベンダで仕事をしていました。
小さい会社であり、定時の18時になっても予鈴が鳴るとかもありません。しかも普段からシステム開発で多忙を極めている職場であり、上司や先輩なども時間を過ぎても黙々と仕事に取り組んでいましたので、なかなか定時に帰るという雰囲気ではありません。
しかし新入社員として、残っていても何をやって良いか解らなかったので、「お先に失礼します」と挨拶して帰宅していました。
でもそういった定時に帰宅するという事で、何か評価的に悪くなったという記憶もありません。

このキャリアコンサルタントの記事では以下の様に述べています。
『また、入社したての場合には、組織に対して遠慮がちな部分があります。「何かやることはありますか?」「それ、お手伝いさせてもらえませんか?」という一言が言い出しにくい新入社員もいるでしょう。そんな葛藤から逃避しようと、定時で帰るケースも考えられます。この場合には、所属意識よりも社会人としての意識が低いと言えなくもありませんが。』

この言葉を借りると、当時の私自身も「社会人としての意識が低い」という評価になるのでしょうね。
しかしどうなんでしょう。こういった事は入社二年から三年目の社員に対して当てめても良いかもしれませんが、新入社員に対して当てはめるのは、極めて酷だと私自身思うのです。

新入社員は学生から社会に出たばかりです。社会とは言っても実際には就職する会社の文化により考え方が異なります。
ある会社では、仕事が無いのであれば無用の残業は不要という処もありますし、周囲を観て仕事があれば残業してでも手伝うという事をしている処もあります。

ただ本来、新入社員に対してそういった事を教育するのは教育担当の先輩社員かマネージャーでしょう。そしてもし新入社員が会社の文化に沿った思考や判断が出来ないのであれば、まず反省すべきは教育担当者であり、その管理をするマネージャーであると思います。

日本という社会は「村社会」とよく言われます。
だから日本語という言葉も、会話の中では「主語」が省略されても会話が成立するという特異な点がありますが、これは「以心伝心」の様に「言わなくてもそれ位理解しろよ」という文化が隠れているからです。
しかし昨今ではそういった「暗黙知」的な思考を排除していこうという流れが企業の中にも出てきています。これは特にグローバル化に伴い、様々な国の人たちと仕事をしなければならないという日本の社会環境の変化も関係している事でしょう。

この記事を書いた櫻井樹吏氏はキャリアコンサルタントとして、仕事に取り組む中で現場の声としてその様な言葉を多く聞いた事から、今回の記事を書かれているのでしょうが、そういった風潮というものは、これからは減少していくのではないかと思われます。

またこの記事には以下の言葉もありました。

『新入社員が定時で帰ってしまう理由の1つに「所属意識の違い」が挙げられます。
決められた時間の中で、業務をこなす。こういったアルバイト感覚、学生感覚が抜けきっていないうちは、組織に所属しているという意識が根付くまでに時間がかかります。新入社員が「定時だから帰る」という行動は、まさにその意識の延長線上にあります。』

ここでアルバイト感覚という事で「決められた時間の中で、業務をこなす。」とありますが、これからの時代、正社員においても「決められた時間の中で業務をこなす」という事が求められていくのは自明の理ではありませんか?
大事な事は、新入社員に対しても明確に業務内容を示し、その業務内容を定時内の業務で消化出来るのか、出来ないのか。また出来ないという場合には、その業務量が適切なのか、経験値によるもので出来ないかという事については、マネージャーサイドで適切に管理しなくではいけないという事です。

労働というのは自分の人生の時間の提供であり、だからこそ決められた時間の中で如何に業務をこなしていけるのか。そこがこれからの社会の中では問われていくと思います。

よく正社員の中でも、定時の時間内では仕事をあまり進めずに、残業により仕事をまとめるという人がいます。
従来の日本の社会の中では、こういった人については「残業時間が多い」という事で、ある意味で「仕事を頑張っている」と称賛される向きもありましたが、昨今では如何に定時の勤務時間の中で仕事を収める事が出来るのかで評価される傾向も大きくなってきています。

その意味からも「決められた時間の中で業務をこなす」という事を、アルバイト感覚と評する事もどうなのかと感じました。

今回の記事ですが、仕事の取り組み方という観点から、非常に多くの問題が提起されていると思いますので、少し回を分けて記事として取り上げてみたいと思いました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
IT雑貨屋をこれからもよろしくお願いします。

【IT雑貨屋ーホームページ】
http://www.itzakkaya.com/

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