IT業界につとめる「雑貨屋(なんでも屋)」が、業界の事、情報セキュリティの事、趣味や日々雑感を綴っていきます。お暇な方はおつきあい下さい。

063.【雑感】大手が良いのか、個人が良いのか

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今日から新年度になりますね。
まもなく通勤風景の中には「フレッシュマン」も多く見かける事になるのでしょう。私の様な年齢になってくると、こういった姿がまぶしく感じる時さえあります。

佐藤@IT雑貨屋です。

2015年リストラまとめ決定版!東芝も、ソニーも、シャープもリストラの嵐!
(20代ノマドカフェ東京~読書会・朝活・カフェ会)

こんな記事を読んだのですが、こういうものを目にするたびに思う事があります。

私が高校生の時代、まだ若気の至り満々だった頃。
当時、工業高校の学生だったのですが、3年の進路指導の時に何をトチ狂ったのか「デザイナーとなり、イラストレーターになりたい」という願望抑えられず、東京のとあるデザイン専門学校への進学を希望しました。

しかし当時の担任の教師から諭されました。
「佐藤、良く考えろ。今ならわが校の名前で東芝や日立といった大手企業に就職する事も出来る。デザインに行ってお前、一生稼げると思うのか?」

今の私ならば「なるほどな・・・」と思うのでしょうが、当時はまさに「蒼き学生」だったので、そういう教師のアドバイスに耳を貸さず、デザイン学校へと進学し、その結果、紆余曲折があって今ではフリーランスのエンジニアとして生きています。

高校時代の仲間もそうですが、わたしの周囲には名だたる大手企業に就職をした人間が多くいました。
しかしその中でも「リストラ」となった人も多くいます。特にここ十年程では増加の傾向に拍車がかかっている様にも見受けられるのは、これは私の主観だけなのでしょうか?

今のヨメと出会い今年で14年目となります。
いまではヨメと子供2名+猫一匹を抱え、養うべく必死に日々仕事に奮闘していますが、たまに「大手企業の正社員として生きていた方がよかったのか」「それとも今の様にフリーランスで生きてきたのが正解なのか」と自問自答する事も仕切りです。

独身時代であれば「自分一人」の食い扶持さえ確保すれば良いですし、自分だけ生きていくならばどんな道もあります。
しかし家庭を持ち、扶養家族を抱える身になると、やはり「安定志向」という事が頭をもたげてきます。

何故ならば先行きがどこまで行っても不透明。

私は勤務しているのも大手の会社。そして勤務内容もサラリーマンと同じなのですが、やはり持っている感覚は普通の会社員とは異なります。これは今の職場にいると痛切に実感する事です。

やれ組合がどうだとか、年休がどうだとか。
また退職金や福利厚生の話などが周辺で良く耳にしますが、私は派遣元では契約社員。待遇こそ正社員に準じていますが、今の職場の契約が終了すると同時に「無職」に転じてしまう事になっています。
だから常に「次の自分の食い扶持をどうするのか」という事を念頭に、日々生きていく習性が身についてしまっているのです。

この感覚ですが、サラリーマンというよりも中小零細企業の経営者に近いものがあります。

ただ最近感じる事なのですが、こんな私よりも大手企業のサラリーマンで、ある程度年齢の行った人の方が、今の時代は厳しいのかもしれないという事です。

得てしてですが、大手企業内で仕事をしてきた人というのは、その企業内のルールには精通していますし、その企業の看板を背負って仕事をするスタンスに馴染んでいます。だから例えば外から仕事を取ってくるにしても、企業看板でとれる事を自分の実力だと過信していまう人が多くいる様です。

またコスト意識として観ても、やはりそこに甘さを感じる事があります。

これは以前に僕が関係していた会社の経営層にも言える事ですが、簡単に高単価な仕事がとってこれると勘違いしているケースが多くあるのです。
当時の僕は、これは持論ですが「会社として安定する為に、三本の事業柱を作りましょう」という事を経営層に言っていました。すると経営層の人は「三つ以上の優良取引先があれば、確かに安定するよね」と理解しているのです。違うのです。異なった業種の事業展開を三つ持つ事を考えませんかという事を言っていると話すのですが、自分たちが過去に在籍した企業から、高単価で質の良い案件は続くと錯覚をしていたのです。

結果としてどうなったのか。
これは私の予想通りの展開だったのですが、その経営層が在籍していた大手企業の中で人事異動があり、担当者が変わると一挙に仕事がストップし、会社としての収益率もガタ落ちになってしまいました。

私が当時、営業する中でお客様から細かい案件の話を受けて会社に戻り、経営層に話をすると。

「うちの会社はそんな安価な単価の仕事はやらない。それは会社としての価値を下げる事になるのが理解できないのか?」

そうお叱りを受ける事も度々あったのですが、やはり新規に商流を拡大するのであれば、多少の赤字は覚悟してでも、あらたな業種の取引先の拡大のチャンスを探るべきではないかと説き続けてきました。

「会社として、取引先の拡大を図る事も大事な事」

私はそう考えていたのですが、当時の会社の経営層からしたら、自分たちが過去に在籍していた会社から高単価な案件は当面確保できると油断をしていたのかもしれません。しかし結果として、急激に収益率は下がり、会社としては赤字計上を続けて出さざるを得なくなってしまったのです。

「いまある仕事はどの様な取れていたのか」

そういう事について多少の分析が出来ていれば、もう少しチャンスは拡大したのかもしれません。

まあこういう事や「会社として社会の中からお金を持ってくる」という事について、やはり大手企業で長年に亘り仕事をしてきた人というのは甘さがある様に感じてしまいます。

だから話を戻すと、先の記事に書かれていた大手企業の人が大量にリストラされた場合、そこで悩み苦しむ人もそれだけ多く発生する事なんだろうと、胸が痛んでしまいます。

私の場合、幸か不幸かフリーランスで小回りが利く立場。
多少なりとも社会の中からお金を得る事について知る事が出来ましたので、何とかいけると思ったりしますが、大手企業やある会社だけ、しかも職種としても例えば「エンジニア」しか経験していないとなると、これは大変な苦労をしなければならないのではないでしょうか。

昨今の時代では「終身雇用制度」というのは、事実上、崩壊していると言っても良いでしょう。
こうなると大手企業に勤めていたから良いのか、小さい企業やフリーで生きているのが悪いのか。

そういった「ステレオタイプ的」な思考では判断できないと思うのですが、いかがでしょうか?

ここまで読んでいただいてありがとうございます。
これからもIT雑貨屋をよろしくお願い致します。

【IT雑貨屋ーホームページ】
http://www.itzakkaya.com/

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