技術全体を見るCTOの視点、ビジネス全体を見るプロジェクトマネージャーの視点、その両方で世の中のトレンド、ニュースを見る

人工知能学会に行ってきました

»

6月6日から9日にかけて、人工知能学会の全国大会が福岡県の小倉で開催されています。
ちなみに、ゆめみは人工知能学会の賛助会員です。

最新の研究に触れるため、この全国大会に参加してきました!

いざ!小倉へ!

会場は小倉駅近くの北九州国際会議場と西日本総合展示場です。
関東からですと、羽田空港から北九州空港に飛行機で移動(約1時間40分)し、北九州空港からは小倉駅への直通バス(約40分)を利用するのが一番早いようです。

朝6時過ぎの羽田空港

私は2日目から参加したのですが、最初のセッションが朝9時から始まります。ポスター発表者と直接話が出来るセッションなので、興味がある発表があれば、是非参加したいセッションです。

当日関東を出発してこれに間に合わせようと思いますと、羽田を朝6時25分に出発する飛行機があり、これに乗れば大丈夫です。私もこれで移動しまして、荷物をコインロッカーにしまう等の雑用を済ませても、十分9時に間に合わせることが出来ました。もう二度とやりません。次があれば絶対前日に移動します。

小倉駅

さて、小倉駅から会場へ向かうと、いかにも北九州という風景が見えてちょっとテンションが上がります。

会場へ向かう歩道橋から

会場に入り、受付をすませて中に入りますと、発表が始まっていました!

北九州国際会議場の入り口

気になる内容は

私の参加は6月7日・8日の2日間だけですが、気になるものが色々ありました。発表内容もかなり多岐にわたっており、人工知能という言葉の幅広さを感じます。学会発表なので基礎的な研究のものが多く、まだ実際に一般の方の目に触れるサービスになるには時間のかかるものが多かったですが、実サービスを使った話もあり、特にYahoo! JAPAN 研究所さんの Yahoo! ショッピングの話は、他でも使えるものではないかと思います。

ショッピングサイトにおける優良顧客の離脱抑止施策について (論文のPDFが公開されています。)

簡単に言うと、
・ロイヤルカスタマーは注文情報の量が多いので、注文情報だけでも離脱の兆候が分かる
・離脱兆候の高い顧客への施策が実際に離脱予防に効果がある
という内容です。

3ヶ月の購入率で言うと、90.2%に対し89.6%とわずか0.6ポイントの差ですが、母数が数十万人単位なので、これでも有意な差とのこと。ロイヤルカスタマーに絞ってもそれだけの母数を確保できるのはYahoo! ショッピングの規模ですね。マーケティング系の応用を考える研究者はみんな見たがるデータだろうなぁ。僕も見たいです。

もう1つ興味深かったセッションとして、「深層学習でいかに儲けるか」という学会とはおよそ思われない下世話極まりないタイトルのものがありましたw

内容的には極めてまじめで、特に「学習済みモデルの知的財産としての取り扱い」が非常に重要なトピックになっていました。

  • 「伝統的なシステム開発におけるソースコード = 機械学習における学習済みモデル」である
  • 学習済みモデルを使用して新たな学習を行い、新たなモデルを生成するような場合(転移学習)、この派生関係に対してどのような権利の調整をすべきなのか、そもそも派生関係を同定可能なのか。
  • そもそも再利用しやすい環境が必要。今はGoogle, Microsoft, Amazon, Facebookなどがバラバラにプラットフォームを提供し、ユーザのロックインを狙っている。

とまぁいろいろな問題が残っています。とはいえ、問題があるから技術が進まないということはなく、むしろ問題があるまま技術だけがどんどん進んでいくという、これまた問題ある進み方をするので、現状を受け入れながら次のステップとして採るべき方針を考えなければいけないという難しい対応を求められています。

さて、次回、2017年の全国大会は名古屋です。

会期は2017年5月23日(火)〜 26日(金)
会場は名古屋の WINC AICHI とのことです!

今回はとても興味深いお話を伺うことが出来、非常に有意義でした!

来年も是非参加しようと思います。


北九州市長

余談ですが、交流会に北九州市の市長がいらっしゃってご挨拶をされていました。

「街は静かです! 安全です!」と冒頭で強調されていたのが印象的でしたw

それにしても、検索すると「治安は悪いけど一般人は狙わない」というどう評価していいか分からない情報が出てきて困惑します。まあ「治安の悪い街」として一般に認識されてしまっている現実はあるので、市長の思い自体はよく分かります。実際の治安については、私はよく分かりません。

ただ、私の滞在中銃声や爆発音を聞くことはありませんでしたよ!

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する