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ゆめみのCTOってなんだろう

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 はじめまして。モバイルを中心に受託開発を行う株式会社ゆめみで、2016年4月からCTOをしております、齊藤と申します。

就任から1ヶ月経ちまして、「ゆめみのCTO」というものの姿が遅まきながら見えてきました。ゆめみのCTOは非常に独特なシステムになっておりまして、それがどういったものなのか、ご紹介したいと思います。

1. 一般的なCTOとは

 CTOとは結局何なのか? というテーマは既に1周、どころか2周3周していて手垢まみれなのですが、ゆめみのCTOについての説明をする上で避けて通れず、手垢で黄ばんだお話に少々お付き合いを頂ければと思います。

 まず、Wikipediaでの定義を見てみましょう。

最高技術責任者

最高技術責任者(さいこうぎじゅつせきにんしゃ)(chief technical officer または chief technology officerCTOと略す)は ビジネス幹部のポジションで、会社における技術的な役割に焦点をあてたものである。研究開発ディレクターの立場を拡張したものとして、アメリカでは1980年代に登場した。

ドットコム時代と、1990年代のコンピュータブームの際に、多くの会社が主要な技術的人物に最高技術責任者という肩書を用いた。MISとITコミュニティはしばしば最高情報責任者(CIO)の同義語として、または、複雑な技術に精通した最高情報責任者の部下として、最高技術責任者という肩書を使った。最高技術責任者の役割は企業、産業の間で様々である。しかし、大体の場合、技術に関連している。以下のような役割が含まれる。

  • 短期間の(戦略的な)技術的方向性決定
  • 研究開発のビジネス的な監督
  • 企業内でのソフトウェアの利用
引用元

 なるほど、「役割は企業、産業の間で様々」なのですね。では、「CTOとは」で検索をするとトップに出てくるコトバンクで確認しましょう。

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説
CTO

最高技術責任者の意。自社の技術戦略や研究開発方針を立案、実施する責任者のこと。(中略)実際にCTOの肩書を持つ人の役割は会社によって異なり、しばしば技術部門や研究開発部門の長を意味する。ただし、(中略)米国のMOT(技術経営)の観点ではその実践者、最高責任者と位置づけられる。

(中略)

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
CTO
しーてぃーおー

チーフ・テクノロジー・オフィサーchief technology officerの略で、最高技術責任者と訳す。(中略)技術開発部門や研究開発部門の責任者であり、(中略)技術開発や研究開発を中長期的に全社戦略のなかで位置づけ、製造・マーケティング・販売などの部門と緊密な連携を保つ役割である。

 (中略)技術開発や研究開発を事業化まで主導していくことは、多くの困難を伴い、高度な知識・スキルと優れたリーダーシップも求められるためである。MOT(Management of Technology=技術経営)の体現者ともいわれる。

(後略)

引用元

 ともに出てくるキーワードはMOT(技術経営)です。この単語は、「技術」よりも「経営」に軸足がある言葉で、経営の一領域として、技術が関連する分野を指します。経営を一言で表すと「組織の目的実現のために何を行うか」と言えますが、技術経営は「組織の目的実現のために技術領域で何を行うか」と言えます。経営における技術の位置づけや重みが企業や業界により異なる訳で、これにより、CTOの仕事が会社により違うということが起きる訳です。

 CTOは、オフィサーつまり経営層の一員として、技術経営を担う人であり、単にスゴい技術者ではないのです。経営を考えることが出来、かつ組織の競争力の源泉としての技術を作り出さなくてはいけない、経営層の中でも高い能力が要求される立場と言えます。

2. ゆめみのCTOとは

 ゆめみには「技術推進委員会」という組織があり、ゆめみで技術経営を任されているのはCTO一人ではなく、技術推進委員会という組織体になっています。CTOとは、この技術推進委員会のリーダーを指します。そしてCTOは任期制になっており、基本的には1年間が任期です。ただし、2期以上連続して行うこともありますし、そもそも次期CTOの決め方自体も技術推進委員会のマターとなっておりますので、何年やるかは基本的にはその時のCTOの思い次第というところもあります。

 なぜ、他の会社ではCTO一人で行っている技術経営を、ゆめみでは技術推進委員会という組織で行っているのでしょうか。なぜ他の会社では基本的に変わらないCTOを、ゆめみでは任期制にしているのでしょうか。

 それは、技術経営に求められる対象範囲の広さのためです。

 前項の最後に書いた通り、技術経営は好きな技術の研究をやっていればよい、というものではありません。組織の目的を達成するために必要な技術は何だろうか、それに最適な方法は何だろうか。しっかりと戦略とロードマップを持って推進していくことが必要です。

 それは、単純な技術者だけでは出来ないことなのです。技術スキルが非常に高い人も必要ですが、それと同じくらい、経営的なスキルが高い人も必要になります。

 ゆめみの技術推進委員会では、アプリやサーバなど各技術領域ごとのプロフェッショナルがメンバーとして集まっており、専門的な技術調査や研究などに耐えられる体制を作っております。同時に、技術推進委員会には社外取締役や商品開発担当役員なども参加しており、経営的な知見を持ったメンバーが揃っています。

 これはCTOとしてはかなりやりやすい体制です。基本的にはCTOの仕事は「これがしたい!」と「それいいね!」の2つに絞られることになるのです。

 自身に「これがしたい!」があれば、技術推進委員会で戦略の面などでサポートを受けてそれを実施することが出来ます。

 そして、他のメンバーから「これがしたい!」が上がってくれば、他のメンバーの助言を受けながら、最終的に自身で「それいいね!」と判断したものは技術推進委員会のサポートの元、発案者であったり、他の適切なメンバーが実行する事になります。

 CTOとしての仕事は自分の得意分野での実行と、他分野での判断に2分されます。この体制のために、技術寄りの人間も、経営寄りの人間もCTOとして技術経営を動かすことが可能になります。そして、技術が関連する経営課題を端から端まで解決するために、CTOが任期制になっており、得意分野の異なる人をCTOにあてるのです。

 要求される能力レベルの高いCTOを、スーパー人材1人でやる代わりに、チームで進められる体制になっていると言えます。なかなかよく出来たシステムではあります。同様の組織体構成について検討されたい企業様は、ご相談を頂ければと思います。

3. 今年のゆめみCTOである私

 私個人は、前任のCTOから直接指名を受け、今期CTOに就任いたしました。前任の森下は技術特化型のCTOで、自身での技術開発や研究が得意分野でした。私は、方向性の違う人材として指名を受けました。

 CTOとして、どちらかといいますと尖った技術力というよりも、積極的に他社の方とお会いして技術情報を交換したり、外部と協力して事業を進めていくことを期待されています。それは確かに私の得意分野でもあり、進めていく分野ではあります。

 ただ、それだけでは無い予定です。技術分野でも新奇性のあるものを世に出していければと思っております。生き残るだけでも大変な業界ですが、生き残るだけなんてつまらないことは言いたくないので、前のめりでやっていきます!

 ゆめみでは研究開発をどのように進めているのか、などもご紹介が出来ればと思っております。次回は、そのお話をする前に、そういった研究開発や受託開発などのプロジェクトを進めるプロジェクトマネージャという仕事についてご紹介をしようと思います。

 最後になりましたが、株式会社ゆめみでは、一緒に夢を実現するエンジニアを募集中です。ご応募はホームページから随時受け付けております!

https://www.yumemi.co.jp/ja/recruit

それでは!

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