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越境リーダーシップとは何か?

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先日、越境リーダーシップカンファレンス に参加してきました。越境とは単純に国外で活動することだけでなく、組織や既存の枠組みを越えて、自らのテーマを持って活動することを指しています。主催するウィルソンラーニング社によると、越境リーダーシップを以下のように紹介されています。


越境リーダーシップは、現在の業務組織にしっかりとした足場があることに加えて、組織外にも活動の足場を持ってリーダーシップを発揮することが肝要といわれています。越境リーダーシップの「越境」は、組織の枠を超えて出ていくことだけではなく、戻ってきて組織内に影響を与えるプロセスも含まれている概念です。受け入れる組織としても、組織外で学習、獲得してきたスキルや知識を組織内でどのように活用するかが重要な点となります。


■跨ぎ力

社会が大きくなり、市場が成熟するにつれ、機能が細分化・専門化し、手触り感が無くなってきます。それにともなって、自分で事業を、会社を、社会を動かしているという実感が薄れていきます。気が付けば行き過ぎた競争や似たような商品ばかりになり、一体誰の何のために専門知識やスキルを活かしているのか疑問に感じることはないでしょうか?

同じ業界だと、プロの中でもトップクラスの人はごくわずか。けれども何年も専門的に努力されている方は小さくまとまるのではなく、一歩目の前にある境界を越えてみてはどうか?

その知識を、経験を、仲間を、業界を跨(また)いで活かす。

今、そんな跨ぐ力が求められているのだと思います。

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■防災×金融

第1回の越境リーダーシップカンファレンスのゲストは、そんな既存の枠組みの境界を越えて活動されている日本政策投資銀行の蛭間芳樹さんでした。

蛭間さんは、理系の大学院で社会基盤学、防災を学び、「金融で災害に強い社会を作りたい。」という想いを持って入行された変わり者です。もちろん初めから銀行でそんな仕事があるわけではありません。ですが、チャンスを見事引き寄せて、防災力、事業継続性が優れた企業に対して、低金利で融資する「防災格付け融資」(BCM格付融資)をリリースされました。

1983年生まれのまだ20代の蛭間さんが、そんな金融商品を開発を任されるのは異例のことです。そして震災後、防災意識も高まり今では人気商品として世界中から注目されています。

蛭間さんは、会社や組織を批判するのではなく、自分の専門知識を活かして、金融機関の会社の強みを活用し、個人の想いを実現するために事業を立上げられました。

自然災害は人災によって被害が生まれると蛭間さんは言います。砂漠の真ん中で地震が起こっても火事も倒壊も起こりません。そこに人間がビルや家を建て、原発を建てたことで、地震も津波も人を殺してしまったと。そこで暮らす人よりも、その都市を設計した人が悪いと考えます。だからこそ、防災が必要で、設計する際にどれだけのことを考えているのか、融資をする際にチェックされます。優れた防災力を持つ会社は、事業の継続性が高く、優良企業であるはずだというわけです。

防災という専門分野があったとは、お固い金融機関である会社の理解を得て、実現までの道のりは様々な障害があったものだと思われます。そんな時、蛭間さんの支えになったのは、力強いご自身のリーダーシップだけでなく、学び合い、支え合うコミュニティだったそうです。

「自分の資産は、自分の能力と友達の能力。自分の能力よりも友達の能力の方が大事。どれだけ様々な友達、コミュニティを大切にし、越境する時に助けてもらうかが大事です。」

そう言う蛭間さんは、防災の専門家、金融マンの顔の他に、ホームレスワールドカップ日本代表「野武士ジャパン」の代表監督もされています。

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キッズファンという子供の情操教育を支援するためのNPOの副理事もされいます。原体験はここにあるという埼玉県の公立で、宮代町笠原小学校という非常にユニークな小学校を卒業し、今も先生との交流や学校への愛着も持たれています。

蛭間さんの話をすると長くなってしまいますが、一度主催している「未来思考の会」という場に参加して頂いたことがあり、小学校の話や蛭間さんとゆるくお話したことがあり、興味を持たれた方は詳細はその議事録をご参照下さい。7月11日未来思考の会

蛭間さんのように成し遂げたいミッションがあり、自分の知識を会社の組織・力を活かして実現する。そして社外の様々なコミュニティを持って、取り組む姿は、社会起業家とはまた違った新しいアプローチで、組織で働く人たちにとって新たな視点を提供してくれていると思います。


■次回のテーマは「貧困解決×農業」

さて、この越境リーダーシップカンファレンスは半年に渡って開催されます。一方的な講演ではなく、後半はたっぷりと参加者と話し合う場もあります。次回は、11月7日(水)18:30から、ゲストは、雪国まいたけ 常務執行役員、グラミン雪国まいたけ Co-CEOの佐竹右行さんです。

バングラデシュのグラミングループのグラミン・クリシ財団と雪国まいたけ、そして九州大学による合弁会社「グラミン・雪国まいたけ」の設立に携わり、バングラデッシュの貧しい農村部に「新たな仕事・雇用を創出」し、「農業技術の向上」に取り組まれています。

野村証券に19年間勤務後、株式会社バカラの経営に参画し、専務取締役としてマザーズに上場。その後、持株会社の役員として、東京グロースリートでも上場に貢献。そして2008年より株式会社雪国まいたけ入社という異例のキャリア。

ご興味ある方は、ぜひ下記ご参照の上、ご参加下さい。



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