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オーガニック・コミュニケーション〜良い会社とは?〜

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良い会社って何だろうか?

業績や待遇が良い、オフィス環境や立地が良い、優秀な経営者や同僚、休暇がしっかり取れて長時間労働が強いられないワークライフバランス。

採用募集のコーナーに並べられるようなこうした条件だけでは、果たして良い会社かどうかわかるものだろうか?そもそも良い会社とは、誰にとっても良い会社何だろうか?

もちろん、良い会社には制度やこうした条件があるのだとは思う。けれども実際にその空間で、一緒に働いて見て感じる、雰囲気のような「感覚」や「風土」で、良い会社かどうか伝わってくるように思う。

一言でそれを表現すれば、「自分らしくいれる会社」。

そしてそのヒントは、コクヨが出版している"WORKSIGHT"に「オーガニック・コミュニケーション」と紹介されていました。
■オープンでナチュラル 〜Innocent Drinks〜

"WORKSIGHT"に「オーガニック・コミュニケーション」について、何社かの事例が紹介されています。その中の1社、ロンドンでは誰もが知っているというスムージーのトップブランド、Innocent Drinks(イノセント・ドリンクス)は、12年前に学生3人がパーティで思いついたアイデアで起業し、今や75%のシェア250人のスタッフと、欧州中心に15カ国に展開しています。

創業時から消費者とのコミュニケーションを大切にし、今も消費者からもらった贈り物や写真を貼る「Wall of love(愛の壁)」という大きなボードをエントランスに設置されているそうです。オフィスを見たいという消費者の要望があればツアーが組まれ、案内するルートや話す内容のトレーニングを受けた社員なら誰もがツアー担当になることができます。

社内には「オープンでナチュラル」というポリシーがあり、オフィスは1階と2階を吹き抜けにし、ミーティングスペースと1つにしたり、休憩オープンキッチンが設置され、朝食は無料で提供される他、料理を作ることもできるようになっています。2階のミーティングスペースからは、1階のキッチンや休憩スペース、卓球台など見れるようになっており、オンとオフがつながっています。

社内には社員の意欲的な行動を奨励する風土があり、積極的に新しいアイデアを募ったり、「今月のスタッフ」で、業務の実績やチャリティへの参加、功績を朝礼で発表し、社員が労をねぎらったり、ちょっとしたディナーが行ける賞金がもらえそうです。

オンライン上には社員のプロフィールページがあり、席の場所、関わっているプロジェクト、趣味や特技、連絡先など自由に書き込め、仕事以外の紹介もされ、フットボールやロッククライミングなど交流を深めるクラブ活動もあります。オンラインもオフラインも業務とプライベートが良いバランスで融合されているようです。

"WORKSIGHT"の写真や記事を見るだけでも社内の自然な雰囲気が伝わってきます。


■自分らしくいれる会社とは?

"WORKSIGHT"では、イノセント・ドリンクスのような会社の組織内のコミュニケーションを、オーガニック・コミュニケーションと呼んでいます。その特徴として、「感情、意思、個人的見解、気遣い」を重視していることを挙げ、オーガニック・コミュニケーション=個人的な心情を含んだ情報伝達、と定義しています。

効率化や管理・統制を求める企業からは、こういったオーガニック・コミュニケーションが生まれてくるとは思えず、先に挙げた給与や業績、待遇面などの条件では見えません。自然と自分を表現することができ、それが仕事にも活かされ、スタッフや顧客との信頼関係にも繋がる。積極的な提案や学び、成長。それこそが自分らしくいれる会社として大切なのではないでしょうか。これからの時代は、そういったスタッフの自主性をサポートし、結果として生産性の向上や予期せぬ新しいアイデアが生まれる組織体が求められています。今、ノマドが注目されているのもそんな自分らしさを考えた結果、増えているのかもしれません。

社内コミュニケーションを良くしたいというので、ツールとして社内SNSを導入希望する会社が多いですが、制度や条件のようなルールと同様、ツールが先行しても上手くいきません。企業として何を大切にしているのか?価値基準があり、そこに集まる人たちをサポートするためにルールやツールがあるのだと思います。

"WORKSIGHT"で紹介されている最先端の建築を支えるエンジニアリング企業Arup(アラップ)は、全世界に1万人のスタッフを抱え、フラットな組織でコラボレーションを重視されています。事業アイデアがあればイントラネットを通じて提出し、資金的なバックアップとなる援助を得た上で、プロジェクトが立ち上がる仕組みがあるそうです。「Arup People」という社内SNSがあり、世界中の社員のプロフィールから人材を検索することができ、インスタントメッセージやビデオ会議でダイレクトにコミュニケーションが取れるようになっています。さらに過去の設計図やデータもイントラに共有され、いつでもアクセスできるとともに、材料資料室には実際に素材として使われるプラスチックや花崗岩などのサンプルが保管されているそうです。

ソーシャルメディアや様々なIT技術が安価で提供されている今だからこそ、「オーガニック・コミュニケーション」というコンセプトから、企業の価値基準となる行動指針、ルールや制度、オフィス環境、そしてツールを考えてはいかがでしょうか。


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