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アジャイル開発におけるBA (Business Analyst)の価値

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アジャイル開発で IT Business Analyst がプロジェクトのに与える影響は多大であり、成功しないプロジェクトはBA (ビジネスアナリスト)が行うべき役割を分担する人がいない場合ではないでしょうか?

それなのになぜ?日本では BA が定着しないのでしょうか?

BAが定着しない理由は色々考えられますが、主に以下の3つ挙げられるのではないでしょうか:

1.プロジェクトにおけるBA の役割を正しく理解していない

2.BA をプロジェクトに入れる、もしくは育成をする習慣がない

3.本来の業務ではないSE や PM に BA の役割をやらせる

特に「3.本来の業務ではないSE や PM に BA の役割をやらせる」 は多くのプロジェクトで見られます。これは、日本では「企画 - 開発 - ビジネスユーザー」を主なステイクホルダーとみなし、社内の人間が調整に入ればなんとかなるだろう的な考えだからです。このような場合は「ステークホルダー間の期待値が違う」、「各部署のゴールが明確ではない」、「要件や仕様の情報収集がきっちりできていない」状態でプロジェクトが開始されてしまいます。そのため7割以上が失敗するといわれる IT プロジェクトの習慣から抜けられません。

[参考] 成功率は31.1%(第2回 プロジェクト実態調査)

本来であれば「開発と企画」や「開発とユーザー」間のコミュニケーションを円滑にし、更にプロジェクト全体の生産性を挙げるための「スクラムマスターやビジネスアナリスト」が上手くプロジェクトを進めるハブの役割を担い、各ステークホルダー間やチームのバランスを保ち、皆が気持ちよくゴールに向かって行けるように調整をします。

では、BA として活躍するためにはどのようなスキルが必要なのでしょうか?

某転職サイトに記載されているThe role of an IT business analyst では以下と定義されています。

- 全ての必要な既存データを正確に理解する

- 分析プロジェクトをリードする

- 全てのレベルのステークホルダーと協業する

- 連携やUAT(ユーザー受け入れテスト)をサポートする

- ビジネス側とIT側の通訳となる

- プロジェクト計画の作成や PM (プロジェクトマネージャー)を助ける

上記の要件を満たすためには:1)テクニカル・スキル、2)コミュニケーションとリーダーシップ・スキル、3)分析力・解析力、4)人間力、5)経営者視点とユーザー視点の双方を持つ事が BA として必須のスキルと考えられます。

また BA の育成が日本で難しいと言われる一番の理由は"コミュニケーション能力"の欠如ではないかと考えています。"最良のプログラマーが必ずしも最良のマネージャーや最良のBA になれるわけではなく、また良いPM やSE も必ずしも良いBA に慣れるわけではない"ので、優れたBA を育成するための最初の一歩は。。。

"他の人に興味を持ち、進んで会話し、相手を知ろう"というメンタリティーを持つ人材を育てることではないかと感じています。その上で BA に必要なスキルを身につけてもらうための仕事や役割を与え、経験を積ませることで本来あるべき IT Business Analyst が生まれます。そこから周りの期待を良い意味で裏切る成功する IT プロジェクトの躍進があるのではないでしょうか。

参考サイト:

成功率は31.1%(第2回 プロジェクト実態調査)

Business Analyst Job Description

The role of an IT business analyst

「BA(ビジネスアナリスト)」という専門職は定着するか

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