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3分間の自己投資「ソーシャル・データの活用法」

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マーケティング・ソリューションの紹介で必ず聞かれる事は「ソーシャル・データ」をどのように活用すればよいか?です。デジタル・マーケティングでは SNS データを取得して活用することは当然ですが、では実際にどのようなデータが取得できるのでしょうか。

1.SNS から取得できる情報は?

最近のメール・マーケティングやマーケティング・オートメーションなどのツールでは自社サイトやアプリに新規登録をする時に「ソーシャル・ログイン」が使える機能が含まれています。ソーシャル・ログインにすることにより SNS で許可された個人情報を取得することが可能です。ただし、SNS 毎にデータの利用規約があるので気をつけましょう。取得した情報は自社だけで利用可能というのが一般的です。

ここでは、Facebook や Twitter で取得できる個人情報例を記載しますが、最新の情報は各 Policy サイトを確認してください。

[Facebook] 氏名、性別、誕生日、メールアドレス、写真、興味・関心、職歴、学歴、友達リストなど。

[Twitter] 氏名、ニックネーム、メールアドレス、写真、フォローワーリストなど

2.SNS をどうマーケティングに活用するの?

先ほど記載したように、SNSで取得した情報は基本的には内部利用のためです。つまりはユーザーの1)個人情報(属性情報や関心事など)、2)アクティビティー(いいね、や共有など)、3)ソーシャルグラフ(友達関係など)をマーケティングDBに取り込み、その情報をセグメンテーションやパーソナライズに活用する事ができます。それ以外に、マーケティング・ツールによっては、そのツールから企業ページに投稿したり、メールやサイトにソーシャルアイコンを埋め込むことにより情報の拡散を狙えるものもあります。

3.ソーシャル・ログインのメリットは?

企業がソーシャル・ログインを提供するメリットは幾つかありますが、最大の利点は登録率を上げることができる可能性が高い点ではないかと思います。登録フォームで色々と入力する代わりにソーシャル・ログインを使えればユーザは手早く簡単に登録が完了させることができます。また、Facebook などはユーザーが頻繁にアクセスすることが多いためユーザー行動を分析し、アテンションを引く広告などで情報の拡散を狙うこともできます。もちろん API を実装するためのコストや運用費や個人情報を規律に基づき運営しなければならないなどのデメリットもあるので、やはり目的ありきで始める事をお勧めします。

結局はソーシャルで取得するデータもウエブ・サイトで取得する行動と同じで「何の為にこのデータを取得するか?」ということをまず考えて、そのデータを元にアウトプットのイメージができている状態で初めて実装する必要があるかないかの判断ができるのではないかと思います。たとえ現時点で実装をしないとしても、今後実装できるツールであるかさえ確認をしておけば、準備が整った時点で始めるという選択もありではないかと思います。

参考サイト:

Facebook Platform Policy  https://developers.facebook.com/policy/

Twitter Developer Agreement https://dev.twitter.com/overview/terms/agreement-and-policy

LINE Developers Agreement https://terms2.line.me/LINE_Developers_Agreement

総務省公表 平成24年版 情報通信白書より http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h24/html/nc121410.html

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岡のMy Web ページ (市場の動向や最新情報などを掲載): http://ibm.biz/ryosuke

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