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岡田ジャパンの人選基準

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サッカーW杯はまだまだ続きますが、日本代表が破れたことで一息ついたような雰囲気ですね。

さて、岡田監督について、1年ほど前にたまたまTVでインタビューを見て、非常に面白い発想をする人だなと思ったことがあります。

彼はその時、1試合で日本の選手が走る距離はおおよそ10kmから11kmぐらいであり、各選手が距離を10%延ばして11kmから12km走れば、選手が一人増えた計算になるのだ、と言っていました。

今大会の日本代表の守備の堅牢さを見て、そういうことかと納得しました。次から次に守備が現れるという現象はこの走る距離、すなわち、走ることを意識付けされた選手の動きの良さがもたらしたのでしょう。

後ほど、この「走行距離思考」はオシム前監督時代からのサッカー界幹部の共通の方針であることが分かりました。欧州には13km近く走る選手もざらにいるようです。岡田ジャパンは、おそらくこのような方針に則って、心肺能力が高く走れる人材を中心に組織化されたのでしょう。

今朝の日経新聞にも今大会での日本チームの走行距離が全チーム中9位だったと書かれています。走行距離ではベスト8近くまで達成していたことが分かります。それ以外の課題もたくさんあるようですが、一つの指針はクリアしたのではないかと思います。

根性より科学。いや、根性+科学。

オシム氏、岡田氏が教えてくれたものはそれではないかと思います。

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