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プロダクトマネジメントとイノベーション

イノベーション世界大戦に備える!

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今朝の日経新聞には「全国知的・産業クラスタフォーラム」の報告が掲載されました。日本のみならず、米国、EUなどの先進各国がイノベーションを国家戦略として位置づけている様子がよく分かります。

Birth_rate20世紀最大の革命は「人口革命」だと指摘したのはピーター・ドラッカーでした。ただ、先進国においては、21世紀に向かって人口は急激に横ばいもしくは減少に向かってブレーキがかかりはじめています。

Innovate_america_1人口減を見据えて、米国のイノベーション施策を提言する競争力協議会は、その「イノベートアメリカ報告書」の中で、世界中の優秀な人材を呼び寄せろと目標を具体化しています(右図Goal2)。

EU、そして中国なども国レベルで教育とインキュベーションに注力し、人材を呼び込み、新産業を創出すると意気込んでいます。日本もしかり。

このように、21世紀初頭は、先進国を中心に知恵と富の争奪戦、すなわち、「イノベーション大戦」が口火を切った様相です。戦争という言葉はあまり印象が良くありませんが、イノベーションによって世界の富を吸収することが国の発展に繋がるとすれば、これはおそらく、限られた人口のパイを取り合い、国境のバリアを超えて富を取り合う戦争とも言えるでしょう。

情報産業においては、ワンクリックで国境を超えられる現在、Googleやコマーシャルオープンソースのように、知恵と富を世界から吸収するモデルがイノベーションの「姿」として一般的になってきそうです。

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