色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

平等院、平安時代の赤に!

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10円玉で有名な世界遺産である京都府宇治市にある平等院。
56年ぶりの修理で平安時代の色合いに新装し、本日、本尊の仏像に魂を戻す儀式が行われる落慶式が行われたそうです。

今回、深い赤の丹土(につち)色に塗り替えられたため、「わび・さび」の雰囲気が失われたと違和感も感じる方も多いようですが、平安時代の極楽浄土を体現した絢爛な姿が見られるなんて素敵ですね。


■平等院とは

京都の南に位置する宇治は、平安時代初期から貴族の別荘が営まれていたそうで、こちらも元々は藤原道長の別荘で「宇治殿」と呼ばれていました。
それを藤原頼通が1052年に寺院に改め「平等院」となったようです。

当時は天災や人災が続き、末法思想が広まったため、当時の貴族は極楽往生を願い、阿弥陀如来を本尊とする仏堂を盛んに造営したと言われてます。
1053年建立の平等院の鳳凰堂もその一つだそうです。

その中でも、奇跡的に戦火を免れて1000年以上もの間現存しているのが、こちらの平等院鳳凰堂なのですね。


■鉛丹(えんたん)から丹土(につち)へ

平等院は、戦後間もない昭和25年に修理されたそうで、その際、外観の彩色を「鉛丹(えんたん)」で塗り直しました。
鉛丹とは、字のごとく鉛を使った赤色の顔料で、古代ローマのポンペイ遺跡で多用されているため「ポンペイ・レッド」とも呼ばれている色です。
日本でも平安時代の建築物に鉛丹は用いられていて、酸素を遮断する性質から船底にも使われています。

ところが、古い瓦に付着した顔料を分析したところ、元の色は鉛丹でなく「丹土(につち」だったため、平安時代の姿そのものを再現するのに、今回は丹土を用いたそうです。
丹土は酸化鉄に黄土を混ぜた色で、同じ赤でも鉛丹よりも落ち着いた色調です。

ただ修理前は、退色してくすみをおび古びた雰囲気の色になっていたため、今回の塗り直しでは、赤をきつく感じる方もいらっしゃるでしょう。


■赤の特徴

赤は「魔よけの色」として、古来より神社仏閣や鳥居などに用いられてきました。
古墳時代の壁画からも赤が検出されています。
今でも、還暦のちゃんちゃんこや赤ちゃんのお宮参りの時には赤が使われますね。

また、赤は血や火など身近にある色で、危険を感じる意味もあるため、本能的に目に入りやすい色でもあります。
色の中でもっとも目立ち、熱さやエネルギーを与えてくれて、元気が出る色です。

P.S.

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