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色は日常に当たり前のように存在しています。そして、意識するしないにかかわらず、私たちは色の影響を受けているのです。カラーマーケティングといっても、色の使われ方は多様で、パッケージや商品の色だけに限らず、販売促進、そして企業や人のイメージ戦略、また、商業施設や病院、美容院など様々な環境での色彩計画、そしてセラピーなど、様々な分野に及びます。ここでは様々な角度から事例を紹介し、色を付加価値として取り入れていく方法をお話ししたいと思います。

「お参り女子」「サラリーマン山伏」などスピリチュアルにはまる人たちが増殖

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皆様は「お参り女子」という言葉、耳にしたことがありますか?
「お参り女子」とは、パワースポットと呼ばれる寺社を巡る女性たちのことです。

 

 

それらの寺社は週末になると
「パワーをもらえる」や「癒される」ということで、沢山の女性で賑わいます。
最近はTVでもよく取り上げられることもあって、
ますますその人気は高まっています。

 

特に明治神宮内にある加藤清正公縁の「清正井」の人気は高く、
この井戸を携帯電話の待ち受け画面にすると、
御利益があると多くの芸能人が述べたことで、
今や順番待ちの列が絶えません。

 

パワースポットとは、
本来、エネルギーが集中している場所で、
病気が回復したり、自己エネルギーを強化できる場所と言われていますが、
実際のところ科学的根拠はないようです。

それでも世界中、至るところにも存在しており、
それだけ多くの人々の心を虜にする場所なので、
何かしら意味があるところだと言えそうです。

本来、そういった神聖な場所へのお参りは、
心静かに、そして願い事は口に出さないほうが叶うと言われていましたが、
お参り女子にとっては勝手が違うようです。
友達とワイワイしながら楽しい感じでお参りするのがいいんだとか!?

 

特に縁結関係の神社は20~30代(中には40代も)の女性に大人気で、
中には、神社がお見合いパーティを主催しているところもあるのです。


とくに有名なのは、浅草近郊にある「今戸神社」
縁結びを求めて、多くの方がご参拝するため、
以前より「どなたいい方はいらっしゃいませんか」という
ご要望が多かったため、「縁結び会」を作ったそうです。


御祈祷を受けた後に、自己紹介、そのあとフリータイムで
連絡先交換をしてお開きと言う手順で会は進んでいきます。
今までに多くのカップルが誕生したとか!?
ただし、結婚紹介所じゃないので、相手の身分を保障しているわけでもなく、
相手の経歴や過去を知らせるわけではないのく、
あくまでも会場を提供するだけなので、全てが自己責任です。


まあ、「神聖な場所では、正直な方しか参加しないわ」と信じたいですね(笑)


縁結神社を訪れる方の中には、
結婚にそこまで真剣ではない方もいらっしゃるようで、
とにかく友人とつるんだり、
恋話に花を咲かせることが楽しくて参加する方も多いようです。
ある意味、女子会などと同じような感覚なのでしょうね。

 

神社サイドも、目的はどうであれ、
とにかく神社に興味を持ってもらいたいと考えているところが多いようで、
キティちゃんをはじめとするキャラクターお守りを販売してるところも
多くあるそうです。

 


ところで、男性でも、週末になると山にこもる
「サラリーマン山伏」なるものが出没しているそうです。
ストレス社会の中でもみくちゃにされているサラリーマンが、
山伏の恰好で登山。
彼らは心のよりどころを求めて山に登り、
自然と人間との共生を体感することで、
自分自身を見つけることができるそうです。

 

 

今は空前のスピリチュアルブームと言われている時代。
あわただしい現代、ストレスがたまり、
心の空虚さが大きくなり、その癒しを自然などに求めているのかもしれません。

また、結局は自分自身で努力していかなくてはいけないとわかっていても、
パワースポットなどのご利益にあやかって
幸せになりたい、願望を叶えたい、成功を手に入れたい
と思うことによって、これらが心のよりどころになり、
厳しい日常に立ち向かっていけるのでしょうね。


科学が進んだ時代にあっても人間は
占いや手相、時には信仰などによって
「心のよりどころ」を得ているものです。
パワースポットも、こうした人間の本来の心が求めているものなのでしょう。

 

 

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