ユーザー参加型ウェブ・ソーシャルウェブを考察するブログ
Friend ConnectとFacebook Connect:プラットフォーム争いの歴史
2008/12/17 facebook | Friend Connect | Google | Web2.0
ここ数週間、GoogleのFriend ConnectやFacebook Connectの登場を受けて、SNSのプラットフォームをめぐる争いが新しい局面に入っています。SNSのプラットフォーム戦争とは、単に登録ユーザー数の多さを競う戦いではありません。SNS以外のサイトでもSNS内のデータ(プロフィール、友人リストなど)を扱えるようにしたり、外部サイトからSNS内に情報を送ったりするための技術をめぐって、業界標準の座を勝ち取るための戦いです。
この争いの勝者は、インターネットユーザーのプロフィールとその友人リストを管理する権利を得ることになり、さらに将来には現実世界での実名とリンクした、オンラインでの信用情報を管理してゆく可能性もあります。この争いのメインプレイヤーは、SNSのパイオニア・MySpaceと、第二勢力のfacebook、そしてGoogleです。以下では、この争いの歴史を振り返ってみました。振り返ってみると、MySpaceが自社サイト内に他社のアプリを自由に貼り付けさせたりしていた2007年初頭にまで、発端はさかのぼります。
おおざっぱにまとめてみると、当初はサイト内にPhotobucketのスライドショーのような原始的なアプリを貼り付けさせていました。そこにFacebookが体系的なアプリ開発の仕組みを発明し、これを標準化しようとしたGoogleがOpenSocialによって複数のサイトで同一アプリを使えるようにしました。その後、MySpaceがサイト外にもプロフィールデータを持ち出せるようにし、Googleはまたしても標準化して複数のサイトからのデータ持ち出しを可能にしました。
このようにして改めて振り返ってみると、SNSのプラットフォームをめぐる歴史は、先駆者ながら試行錯誤するMySpaceと、その失敗を踏まえてベターな解決策を探るFacebook、そしてオトナの視点から一次元上の業界スタンダードを提案し、漁夫の利を得ようとするGoogle、という構造が当てはまります。オレオレ主義のMySpaceとFacebookに対し、「みんなでやろうぜ」の姿勢を一貫させるGoogleの存在を見ていると、なんだか「正-反-合」のヘーゲル弁証法のようです。
12月15日にはFriend Connectでtwitterの情報も使えるようになりました。これまではorkut、plaxo、Google Talkしかなかったので、twitterの加入により、日本からのユーザーの参加も少しずつ促されるかと思います。MySpaceもFriend Connect対応を進める予定ですし、さらにFriendSter、Linkedin、hi5などが加わってくるといよいよFriend Connectが優位になってくるかと思います。

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