Friendconnectlogo ここ数週間、GoogleのFriend ConnectFacebook Connectの登場を受けて、SNSのプラットフォームをめぐる争いが新しい局面に入っています。SNSのプラットフォーム戦争とは、単に登録ユーザー数の多さを競う戦いではありません。SNS以外のサイトでもSNS内のデータ(プロフィール、友人リストなど)を扱えるようにしたり、外部サイトからSNS内に情報を送ったりするための技術をめぐって、業界標準の座を勝ち取るための戦いです。

 この争いの勝者は、インターネットユーザーのプロフィールとその友人リストを管理する権利を得ることになり、さらに将来には現実世界での実名とリンクした、オンラインでの信用情報を管理してゆく可能性もあります。この争いのメインプレイヤーは、SNSのパイオニア・MySpaceと、第二勢力のfacebook、そしてGoogleです。以下では、この争いの歴史を振り返ってみました。振り返ってみると、MySpaceが自社サイト内に他社のアプリを自由に貼り付けさせたりしていた2007年初頭にまで、発端はさかのぼります。

 おおざっぱにまとめてみると、当初はサイト内にPhotobucketのスライドショーのような原始的なアプリを貼り付けさせていました。そこにFacebookが体系的なアプリ開発の仕組みを発明し、これを標準化しようとしたGoogleがOpenSocialによって複数のサイトで同一アプリを使えるようにしました。その後、MySpaceがサイト外にもプロフィールデータを持ち出せるようにし、Googleはまたしても標準化して複数のサイトからのデータ持ち出しを可能にしました。

 このようにして改めて振り返ってみると、SNSのプラットフォームをめぐる歴史は、先駆者ながら試行錯誤するMySpaceと、その失敗を踏まえてベターな解決策を探るFacebook、そしてオトナの視点から一次元上の業界スタンダードを提案し、漁夫の利を得ようとするGoogle、という構造が当てはまります。オレオレ主義のMySpaceとFacebookに対し、「みんなでやろうぜ」の姿勢を一貫させるGoogleの存在を見ていると、なんだか「正-反-合」のヘーゲル弁証法のようです。

 12月15日にはFriend Connectでtwitterの情報も使えるようになりました。これまではorkutplaxoGoogle Talkしかなかったので、twitterの加入により、日本からのユーザーの参加も少しずつ促されるかと思います。MySpaceもFriend Connect対応を進める予定ですし、さらにFriendSterLinkedinhi5などが加わってくるといよいよFriend Connectが優位になってくるかと思います。

Masaharu

Special

- PR -
コメント

コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/17456574

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

大迫 正治

大迫 正治

株式会社Parmy執行役員プロダクトマネジメント&ユーザーエクスペリエンス担当。このブログでは、ユーザーが参加する新しいウェブの世界についての考察を綴ります。

詳しいプロフィール

カレンダー
2011年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif あなたが常に持ち歩く防災グッズは?
ビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」では、ITにまつわる時事情報などを日々、約260人のブロガーが発信している。その中から今回は「震災対策」「クラウド」「炎上」などを紹介しよう。(2/11)

news094.gif 富士通元社長の山本卓眞氏が残した次代へのメッセージ
富士通の社長、会長を務めた山本卓眞氏が亡くなった。哀悼の意を込めて、日本のIT産業界の大御所が残した次代へのメッセージを紹介しておきたい。(2/6)

news094.gif 東北をコットンの生産地としてブランディングしたい──リー・ジャパン・細川取締役
塩害に強い綿の生産で東北に新たな産業を作りたい。オーガニックコットンの採用など、環境負荷を下げるジーンズ生産に取り組んできたリー・ジャパンの新たなチャレンジとは──。(1/30)

news094.gif 東北から始まるイノベーション
企業のICTを活用と若手IT技術者による東北発のイノベーションが、中長期的な震災復興の鍵となる。(1/27)

news094.gif 貧困国の雇用を創出する印刷屋、丸吉日新堂印刷の挑戦
全国から約2万7000件の名刺制作を受注をする札幌の小さな印刷会社の成功の秘密は、地道な社会貢献にあった。(1/16)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

Special

- PR -

サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ