ユーザー参加型ウェブ・ソーシャルウェブを考察するブログ
最新のWebのトレンドを伝えるブログと言えばまずTechCrunchが思い浮かびますが、最近はReadWriteWeb(略してRWW)がとても面白いと感じるようになってきたので紹介します。ReadWriteWebというのは直訳すると「読み書きできるウェブ」で、要するに誰でも参加できるウェブ=ユーザー参加型ウェブ(Web 2.0)のことです。
RWWは、ウェブテクノロジーに関するニュースやレビューや分析をつづる人気ブログで、ウェブアプリケーションやウェブ技術の動向、様々なソーシャルネットワーキングサービスやソーシャルメディアを取り扱っています。Techmeme(ブログ界のニュースや議論を自動収集する人気サイト)のリーダーボード(登場頻度ランキング)に、ブログの中では2位にランクインしています。RSSフィードを購読している人は約20万1千人おり、また、スポンサーにはCRMのEtelos、オンラインオフィススイートのZoho、セマンティック検索のQuintura、カスタムページのPageflakes、ウェブ調査分析のCompeteなどの有力企業が揃っています。
Techmemeのリーダーボード

RWW主宰しているのはニュージーランドのRichard MacManus氏です。彼は気さくで理論派な、Web2.0の可能性を人一倍信じるブロガーです。RWW創設以前はシリコンバレーやニュージーランドのいくつかの会社でプロダクトマネジメントや調査・分析に携わっていたということです。RichardはRWWの編集責任者であり、彼自身も精力的に執筆しています。
Weekly Wrapupシリーズは中でもおすすめのもので、毎週のウェブ世界のトレンドを、RWWの記事を再編集する形で、要約して配信しています。Weekly Wrapup専用のRSSフィードやメールマガジンも用意されています。最近の記事は"Weekly Wrapup, 31 Mar - 4 Apr 2008"をご覧ください。
Richardはまた、Comment of the dayという試みも行いました。これは毎日RWWに寄せられる読者からのコメントの中で、最も示唆に富んでいたものにAmazonギフト券を30ドル分プレゼントするという面白いキャンペーンです。RWWは読者との対話、ブログのコミュニティ化に力を入れていて、またAdaptive Blueというスポンサーの力もあってこのような取り組みを実現させています。Richardの過去の記事はこちらにリストアップされています。最近ではレコメンデーション技術を特集したこの記事など面白いと思います。
ReadWriteWebトップページ

Richard以外のブロガーも何人か紹介します。Marshall Kirkpatrick(写真左)は元TechCrunchのリード・ブロガーで、現在RWWでもリード・ライターとして主要な記事を手がけているツワモノです。Googleやfacebookなど主要サービスのニュースはいち早く彼が伝えています。Alex Iskold(写真右)はBlue OrganizerというFirefoxアドオンなどを展開するAdaptive BlueのCEOであり、セマンティック・ウェブやレコメンデーションなどに関する分析は他の人の追随を許さないものがあります。例えば先月末の彼の記事:"Semantic Web Patterns: A Guide to Semantic Technologies"は圧巻でした。
RWWを日頃読んでいると、TechCrunch以上に絞り込まれた焦点が明らかになってきます。RWWが着目するキーワードは、レコメンデーション、パーソナライゼーション、オープン化、データ・ポータビリティなどであり、これらは全て「セマンティック・ウェブ」という言葉に集約されていると私は考えています。セマンティック・ウェブとは、情報がそれ単体としては極限までコモディティ(日用消耗品)化し、「意味」や「文脈」を理解するテクノロジーが台頭するという考え方です。
RWWの執筆スタイルが「深い洞察・分析」に軸足を置いたものであり、単なるニュースサイトになってしまうことを意識的に避けている点も、このセマンティック・ウェブへの姿勢とみるのは、深読みしすぎでしょうか。世界中でスパムブログが大蔓延し、通常のブログにも商業化の波が訪れている現在、RWWのような洞察鋭い理論派ブログは貴重です。もちろんRWWにも広告はふんだんに掲載されています。
数年前、RWWを読み始めた頃はセマンティック・ウェブについてあまり関心がなかったが、RWWのおかげでその技術的背景や実際の製品・サービス、社会的インパクトが理解できるようになりました。セマンティック・ウェブに関する記事のアーカイブはこちらにあります。ちなみにCNET Japanでも吉井美有氏の翻訳でRWWの記事の一部を読むことができます(毎週一記事ほど)。
※ 写真の使用についてはRichard MacManus氏らの承諾を得ています。
Special
- PR -| yasuo | 2008/04/10 14:07 |
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RRWは役に立ちますね。 CNET Japanさんにお願いすることなのですが、英語を大量の読むのはつらいので、日本語訳の記事をもっと提供していただけるとうれしいですね。 | |
| yasuo | 2008/04/10 14:11 |
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あっ! 誤:RRW 失礼しました。 | |
| Masaharu | 2008/04/10 23:22 |
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>yasuoさん コメントありがとうございます。 | |

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