ユーザー参加型ウェブ・ソーシャルウェブを考察するブログ
MirosoftのOfficeシリーズは高いので購入をためらうような人には、Web上のOfficeスイートがもう少しで有力な選択肢になりそうです。ワープロ、表計算はかなりクオリティが上がってきていますし、特に表計算ではEditGridのような特化型サービスも極めて多機能になってきています。
私はというと仕事上プレゼンテーション作成ツールを、つまりPowerPointを使うことが多いんですが、この分野は表計算ほど磨かれきってはいません。とは言え、ウェブOfficeスイートの必須三要素である
- ファイル取り込み(インポートまたはアップロード)
- 編集
- パブリッシング(公開・共有)
を兼ね備えた二つのサービスが登場しています。言うまでもなくGoogleドキュメントと、インドの雄・Zohoが提供するZoho Showです。
GoogleはGoogleドキュメントの名でワープロ、表計算、プレゼンテーションのそれぞれを提供しています。プレゼンツールは非常に貧弱、というかシンプル、というか微妙なところです。少なくともちょっとでも込み入ったオートシェイプを挿入したドキュメントを編集するのにはまだ早いと思います。フォントは9種、オートシェイプは4種しかなく、テキストの装飾機能も申し訳程度です。アップロードサイズは10MBまでなので大抵のファイルは利用できる、はずですが、実際10MB程度のファイルをアップすると完全に動きが固まって使えません。
Googleドキュメント

ですがパブリッシング(公開・共有)機能はGoogleらしくシンプルながら十分なもので、共同編集者、閲覧者などをコンタクトリストから追加できます。このコンタクトリストはGmailと同期されています。共同編集するユーザーはチャットを利用できます。また、変更内容はRSSフィードで取得することが可能です。また、オンライン公開用のパーマリンクと、埋め込み用のコードを発行できます。
Googleドキュメントは進化するのでしょうか?まだプレゼンツールは2007年9月にリリースされたばかりですが、やはり機能の貧弱さは否めません。だが、PowerPoint 2007の意味不明なユーザーインターフェースに比べれば、Googleのシンプルさは何倍も価値があると感じます。
一方Zoho Showは既にかなりの高機能を実現しています。Zohoについては、Showだけでなく表計算のSheetやデータベース系アプリのCreator、DB & Reports、People、それにCRMやProjectsまで、そのほとんどが圧倒的に高機能です。しかもどれもすごく使いやすいです。
Zohoのサービス群

Zoho Showは、各オブジェクト上で右クリック→プロパティという動作を可能にしており、それぞれのオブジェクトに応じて細かい設定項目(多くは数値の変更だが)を用意しています。また60種程度のオートシェイプと15ジャンルのクリップアートを備え、図形編集機能も優れています。共有・公開機能もGoogleを上回っており、タギングやソーシャルブックマークを積極的に促しています。
Zoho Show

ですがGoogleドキュメントと同様に、やはり大きなサイズのファイルを扱うとかなり処理にタイムラグが生じ、使い物になりません。操作感としては既にJavaScriptの限界を感じつつもあります。何よりどちらのサービスも、複数のオブジェクトを範囲指定して選択し、まとめて移動したり削除したりすることができないため、実践的な編集機能を備えているとは言えません。このあたりの編集機能は、Flashベースの他サービスが優れている場合もあります。
日本の場合はプレゼンテーションにビジュアル面での効果を求める風土があるため、こうしたシンプル志向のWebサービスよりも、OpenOfficeのようなオープンソースソフトや、Kingsoftのような廉価なオフラインソフトのほうがまだまだ普及しているような気はします。
こう考えてみると結局、こみ入った編集はやはりオフラインで行い、オンラインでは共同作業によって単純な修正作業を経て、どんどん公開・共有に利用していくというのがスジかと思います。常に通信しながら編集するというのはあまり快適な体験ではありません。

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