ユーザー参加型ウェブ・ソーシャルウェブを考察するブログ
SNS内の広告と言えば、ユーザーのプロフィールにあるデモグラフィック属性(年齢・性別など)を利用したターゲティング広告がまず開発されました。この手法は依然として用いられ、先日もDoubleClickを買収したGoogleがMySpace内で人口動態ターゲティングを導入し始めたことがTechCrunchなどで報じられました。また、mixiは、コミュニティにつけられた「カテゴリ」を活用したターゲティング広告を販売しています。言ってみればコンテンツターゲティングですが、テキスト解析を踏まえた動的なターゲティングを行っているわけではないので、曖昧なターゲティングではあります。
一方facebookが前面に出すのは「ソーシャル・アド」、つまりソーシャルグラフ(友人のネットワーク)を活用した広告です。News Feedと呼ばれる、友人の新着情報を通知する機能を利用して、「友人のキャロリンが映画『アメリカン・ビューティー』に5つ星の評価をつけた」、などと通知する広告です。
facebookのSocial Ads

SNS内に蓄積されるユーザーデータ(プロフィール)、アクティビティログ(活動履歴)、ソーシャルグラフ(友人ネットワーク)の3つの情報は、OpenSocialにおいても中心的な情報と捉えられていますが、まだ広告の面では本格的に活用されていません。facebookは今後、これらの3つの情報をもっと有効に組み合わせて広告に活用してゆくと思います。自分と共通の趣味を持つ友人が新商品を買ったというニュースを見れば、その商品を買うインセンティブは相当に高いものになるでしょう。facebookには、GoogleでAdSense & AdWordsのオンライン営業チャネルを開拓したSheryl Sandbergも先週から加入しており、今後の広告配信テクノロジーの開発に期待がかかります。
とはいえ、GoogleもやはりGoogle、実現できないものはないと思います。OpenSocialと同じように、まずはfacebookに広告配信技術の荒野を開拓させておき、後から満を持してより一般化された広告配信プラットフォームを編み出す可能性もあります。いずれにしても、伝統的広告代理店のようなゴリ押し、ノリ売りの営業スキルではなく、テクノロジーこそが実効性ある広告配信の基盤であることは揺るぎないと思います。

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