ユーザー参加型ウェブ・ソーシャルウェブを考察するブログ
匿名でブログを書いていた頃と比べて実名でブログを書いている現在、色々とメリットを享受しています。以下では、メリットを大きく5つに分けて書いてみます。ちなみに、デメリットは特に書きません。
1.情報の収集
実名でブログを書くというと、自分の名前で情報を発信しているということなのに、情報「収集」とはどういうことでしょう。ブログが情報収集につながるというのは率直な感想です。情報を発信すればするほど、「私」という人間の関心事、趣味、人間性、野心、取り組んでいることなどについての情報を読者が得ることになります。そして、読者の中でも、特に現実世界で顔を合わせることになる人は、大変親切なことに、私が関心を抱いている分野の情報を会うたびに教えてくれるようになります。情報は自由に流通するところに集まる特性を持っているということでしょうね。
2.プロモーション
何か同じことを考えている人が1万人いたとして、それを文字にして残す人は100人程かもしれません。ということは、そのような場合に1万の人が、自分たちの内に潜む思いとの合意を目で確認できる人の数は、100人しかいないのです。1万人に批判されるリスクもありますが、1万人の合意を得られるメリットに賭けたい場合は、実名でブログに意見表明するとよいと思います。これは、現実社会で本を出版する人、新聞記事を書く人、テレビで発言する人などが得ているメリットと同種であり、マスメディア的な特性です。ただし、ブログを書くためには、官僚的巨大組織への媚びへつらいも、「ギョーカイ人」との人的つながりも不要です。TypePadかWordPressでも用意すれば済みます。
3.実名SEO(サーチエンジン最適化)
上場企業の価値が株式時価総額によって計測されるのと同等に、などとは言いませんが、ある人物をGoogleで検索したときのヒット数は、その人物に対して抱く信頼感、積極性、その他のポジティブな先入観との相関があるはずだと思います。少なくとも私は、検索ヒット数だけで判断するわけではないものの、露出の多い人物は「あぁ、何かいろいろと活動している人なのかな」と考えます。また、後々自分や自分の意見をめぐるウェブの議論をつぶさに捕捉する上で、検索エンジンに頼らざるを得ないわけで、実名がブログに記載されていると追跡が楽です。
4.人脈の獲得
人脈を切り拓くという点において、ブログはもちろんですが、SNS内で実名を公開するメリットは大きいと思います。あらゆるSNSでは、実名は常に検索されています。もしあなたの名前が不運にも指名手配犯と同じだったり、無理解な上司やストーカーとなった元恋人がSNS内であなたの尻尾をつかもうと狙っていたりするのでなければ、実名を公開してみると良いと思います。Webメールのアドレス帳をインポートして、SNS内にネットワークを突如として築く仕組みも普及してきましたが、予期しない出会いは実名を出すことによってしか生まれません。
5.道徳的成長
実名とは責任です。実名でサムいことを言えば、その人はウェブ上ではしばらくの間、サムいやつになってしまいます。そうならないよう、実名での意見表明には匿名の時よりも幾分入念な倫理的配慮がなされます。プレッシャーは良質なコンテンツの糧になります。
簡単に実名でのブログやSNSのメリットを述べてみました。一方でmixiなど、猜疑心のスパイラルによって、いつの間にか実名ユーザーは「はぐれメタル」級にレアな存在となってしまいました。足跡を消去するユーザーもよく見かけます。コミュニケーションはどんどん軽薄なものになっているようです。私はmixiもGREEもfacebookもLinkedinも(そしてtwitterも)実名で登録しているので、気軽にコンタクトをとっていただきたいです(特にtwitterは最近色々試してみたいので、歓迎です)。
先日、facebookは友人のサイト内行動の更新情報通知を利用じた広告配信モデル(Social AdsやBeacon)について、多くの批判を浴びましたが、このモデルも実名の使用による信頼をベースとしたものです。実名/匿名の違いは、単なる習慣の違いにとどまらず、ビジネスモデルの帰趨にも影響を与えるようになるでしょう。
Special
- PR -| 西川孝盛 | 2008/01/16 10:31 |
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はじめまして。wiwiという携帯RSSリーダからきました。実名顔出し公開、全く同感です。あれこれ意見するには、自分の人格の一部である実名をちゃんと出さないとフェアじゃないですよね。私もそう思って自分のブログは実名です。 | |
| Masaharu | 2008/01/16 13:04 |
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>西川孝盛さん | |

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