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学生や社会人教育の中で見えてくる、ふと気になったことをつづっていきます。

名言からの学び~"2017年伝え方大賞"で気づくこと

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2017年もあとわずかになりました。

今年のまとめ的な記事があちらこちらに出ていますね。

さて私はこの記事

『伝え方が9割』の佐々木圭一氏が選ぶ"2017年伝え方大賞"

に気づきがありました。

名言はそこから学びがあります。

名言を聞いて、「深いな~」「なるほど」「その通り!」「やってみよう!」人それぞれその時の自分に合った気づきが得られます。この記事に出てくる10の名言は『伝え方が9割』の著者が選んだというだけあって、どの言葉も響くものがあります。

私は、年末になって会った人たちと、話した内容と一致したこの言葉 ↓ がグッときました。

「激動の時代、こんなときだからこそ変えてはいけないぶれない軸、未来のために今を変える覚悟を持つべきではないか」

トヨタ自動車 豊田章男社長/入社式(2017年4月3日)より

記事には

トヨタ自動車の社長が新入社員に向けたメッセージです。トヨタ自動車の新入社員だけでなくこの時代のビジネスパーソンであれば誰であっても学びのあるコトバです。この意味をストレートに言うとしたら

「こんなときだからこそ、ぶれない軸、今を変える覚悟を持つべきではないか」

という伝え方になるかと思います。もともと内容が素晴らしいです。でもそれだけではありません。実際に言った

「激動の時代、こんなときだからこそ変えてはいけないぶれない軸、未来のために今を変える覚悟を持つべきではないか」

というスピーチは同じ内容なのに、さらにパワーアップしています。なぜ、同じ内容なのにぐっとくるのか。そこにコトバの秘密があります。「激動の時代」と「ぶれない軸」、「未来」と「今」という正反対のコトバが2組入っているのです。これは、「ギャップ法」という伝え方の技術。一番伝えたいメッセージの前に、あえて正反対のコトバをいれると、ギャップが生まれ、印象に残る、強いメッセージを作り上げることができるのです。

私は、「ぶれない軸」「今を変える覚悟」この2つを持つということに、大切な意味 と 行動にする むつかしさを感じました。
来年に向けて、自分にとってのこの2つについて、じっくりと考えてみようと思います。

さてあなたは、どの言葉にどんな気づきがあったでしょう。
来年も良き年でありますように。

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