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「情報処理安全確保支援士」制度開始

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久しぶりに、情報処理技術者試験ネタから脱皮したいと思っていたところが、本日「情報処理安全確保支援士」制度開始が発表になりました。

サイバーセキュリティの対策強化に向け情報処理の促進に関する法律の改正法が本日施行され、我が国企業等のサイバーセキュリティ対策を担う専門人材を確保するため、最新のサイバーセキュリティに関する知識・技能を備えた高度かつ実践的な人材に関する新たな国家資格制度を開始しました。(経済産業書のページ 「情報処理安全確保支援士」制度開始

登録や更新についても具体的な発表がありました。

これまでの情報セキュリティスペシャリスト試験又はテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)に合格した方は、10/24開設のIPAのページから申込みができます。

登録⼿数料(10,700円)及び登録 免許税(9,000円)の納付が必要になります。

さらに更新のための講習は、毎年受講が義務付けられています。

来年4月の情報セキュリティスペシャリスト試験は、情報処理安全確保支援士試験と名前を変えますが、試験合格後に登録は別途行わないと、「情報処理安全確保支援士」にはなれません。

現在まだ、この資格をもつことのメリットがまだ明確でない状態です。資格の合格者あるいは今後の資格受験者が、登録料や毎年の講習義務をどれくらい負担と感じるかはわかりません。
企業として「情報処理安全確保支援士」の確保に力を入れてない限り、試験の受験者も登録者も増えていかないのではないでしょうか。

また国としても、「情報処理安全確保支援士」にしかできない権限を与えることで、資格に重みをもたせてほしいと感じます。

今後の「情報処理安全確保支援士」の活躍できる場を期待しています。

支援士制度概要(PDF形式:316KB)PDFファイル

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