Parsleyことふじいりょうが、中小企業のWeb担当を渡り歩き、コーポレートサイトの立ち上げやプロモーション企画、ECサイトの運営を経験して感じたことを書くことにより、Web担当者の悩みや課題を共有していけたらいいなぁ、と考えているゆるふわブラックなブログになります。

取材する側として、広報さんについてホンネを書いてみる

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 こちらでは超ご無沙汰しております。現在も絶賛案件に全速力で追いまくられており、「ブログ書いている余裕があるのか」というお叱りを受けること間違いなしという状況なのですが、もう煮詰めるものが一滴もないという程度には煮詰まっておりますので、コーヒーブレイクがてら久しぶりに書きはじめている次第です。

 ここのところ、広報さんについての記事が話題になっています。発端となったのは、山本恵太氏の『誠ブログ』の「(戦略のない)キラキラ広報を駆逐したい」という2014年11月24日のエントリー。個人的には、具体的な事例がなくて文句レベルの内容ではあるけれど「気持ちは分かる」という感想を持ちました。

 山本氏のエントリーはジワジワと話題になっていったようで、12月3日には『キャリコネ』がピックアップして、「キラキラ広報」当人たちのコメントを掲載(参照)。「都内のベンチャー企業で広報をしているサユリさん(24歳)」「別のITベンチャー企業広報のミカさん(23歳)」という仮名に近い形なので、本当に話した内容なのか判断つきかねる部分はありますが、私自身が聞いた話ともおおむね合致するのも確かです。

 そこからさらに、12月11日になって『NEVERまとめ』が上がります(参照)。個人的には話題が一巡した印象を受けていたので、時限爆弾的に再度取り上げられたことに「?」と感じました。このまとめの影響は大きかったようで、ニュース編集者の中川淳一郎氏が記事にして(参照)、さらに話題になるという流れになっています。なんだか山本氏がワルモノになっているようなイメージです。まぁ、中川氏の「ぶっちゃけ力」はド正論でもあるので、支持されて当然ではあるんですけれどね。

 ただ、先にも書いたように、ブロガーあるいはへっぽこライターとして各企業の取材で広報さんとやり取りさせて頂く身としては、山本氏がこう書く「気持ちは分かる」のです。ただし、私にとっては「キラキラ」しているかどうかや、男性か女性かということに関わらず、「何のために存在しているのかよく分からない」広報さんやPRパーソンに出くわすことが増えている、と感じざるをえないのです。とりわけ、IT系企業やPR会社の若手スタッフに、その傾向が強いように思います。

 特に、IT系企業の広報さんにありがちなのは、必要な時に必要な情報を提供してくれないケース。オフィシャルの画像を依頼してなかなか送られてこないとか、取材対象の部署や担当者となかなかつないでくれなかったり(そもそも担当者を知らないというケースもあります)。まぁ、どちらも広報セクションを通さずに直接担当者とやり取りをすれば一発なので、お仕事上困るということはないのですけれど。「顔を立てないと」という気持ちでメールのCCに広報スタッフを加えたのに、後から横槍が入ったという時にはさすがに「イラッ☆」としましたね......。

 また、これは私自身が新聞・出版社ではなくてネットメディアを中心にお仕事させて頂いているから感じるのかもしれませんが、特にIT系企業の広報さんは「取材媒体を選ぶ」傾向が強いように思います。同じタイミングで取材していても、ビジネス誌や専門メディアには載っている情報(特に画像・動画)が、こちらには回ってないということもよくあります。「広く報せる」役割の方々なのに「記者を値踏みしている」感じは拭えないんじゃないかしら、とは思っています。

 もちろん、情報を取ってこれないというのは、取材者としての力不足だということは前提としてあります。ただ、創業40年以上の大手上場企業やメーカーの広報さんから、同じような「仕打ち」を受けたことはほとんどありません。「ブロガー」という肩書きや、どの媒体に掲載されるのか未確定だったとしても、すぐにきめ細かく対応して頂くことばかりです。また、対応が難しい際にもその旨を早い段階で知らせてくれます。あんまりコミュニケーション力のない身としては感嘆するばかりです。

 おそらく、これは企業によっての「広報」というセクションが積み上げてきたノウハウの有無や社内でのポジションの確立などの要素もあるのでしょう。とはいえ、レガシーな企業・団体の人と比較して、IT系あるいはベンチャーの広報パーソンとお仕事をする際には「期待しない方が良い」というのは、部外者として(主にその人が)大丈夫なのかと心配になるのも確かです。

 もう一つ、個人的に感じるのが、IT系の広報さんと、専門媒体・テック系のメディアの人たちのサークルが「閉じている」ような印象を受けること。誤解を恐れずにいえば、いつも「誰が、どこに転職するのか」という話ばかりしていて、それぞれが所属する企業の製品なりサービスの話よりもそちらの方が熱心なんじゃないのかな、と疑いたくなるんですよね。私自身は蚊帳の外にいるのでどうでもよいのですが、業界全体がなんとなく閉塞感が漂っているのは、広報セクションとメディアの中の人たちの「距離が近い」ことも原因の一つなのかもしれないなぁ、と思ったりもします。

 いちおう付け加えておきますが、IT関連企業やベンチャーの広報さんでも、自社のサービスを愛していて真摯に取り組んでいる方は数多くいらっしゃいます。ただ、全体として「企画」や「宣伝」ではなく、「広報」であることにプライドを持っていると感じる方は少数派だと感じざるをえません。そんなこんなで、私は取材をする際には「きめ細かな広報対応はハナから期待しない」ということを肝に銘じた上で臨んでいます。

 山本氏の「キラキラ女子」に対するDISは、確かに筆が滑ったものだったのかもしれません。しかし、なんとなく漂っている広報さんに対する不信感を見過ごせなかったからこそ、と捉えることもできるのではないでしょうか。「キラキラ女子」と呼ばれることに対して反発する気持ちも分かるのですが、もうちょっと大きな視点というか、「広く報せる」というお仕事についてちゃんと考えぬいて頂きたいなぁ、と願ってやみません。

 

 

 

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