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開けてしまったらあふれ出すテクノロジー。そこには希望が残っていた!

本日IBM最終出社日でした

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本日、IBM最終出社日でした
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豊洲の研究所および箱崎本社を挨拶してまわり、貸与電話、PC、社員証などを返却してお別れを告げました。

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隅田川の桜に見送られ、豊洲の研究所と箱崎本社を後にいたします。
また一番長くお世話になったソフトウェア事業(Software Group)の同期の何人かにも千鳥ヶ淵でのちょっとしたお花見と4回目となる卒業式を開いていただきました。
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ごめんね、さっちゃんが写ってない。またこんどの10日にね。
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4月に入ってもまだ当分卒業式が続く予定です・・・。
IBMで心にとめておいた自分としてのポリシーみたいなことがあります。
1.プログラムコードから離れないこと
2.若者を育てること
プログラムコードから離れないこと・・・・
ソフトウェアのエンジニアである限り、コード書かなきゃ意味ないんです。ソフトウェアとは経典みたいなもの。お経を唱えられない坊主なんて意味ないです。コード書けないソフトウェアエンジニアなんてありません。後輩のみなさんにも伝えます。ソフトウェアに興味があるなら、コードを読みなさい、書きなさい。それはお経のようなものです。写経しなさい、読み上げなさい、自分でお経を書きなさい。べつにC/C++/C#/Obejctive-C/Java/Groovy/JavaScript/Ruby/PHP/Pythonみたいなプログラミング言語じゃなくてもいいです。昔ならJCL、いまならスクリプトやシェルでもいいのです。
若者を育てること・・・・
以前、エバンジェリストをやっていたころ「米持さんのコピーをたくさん作ってよ」といろんな方から言われました。そこで言われた、近所の(おそらく私より、年上のエンジニア、あるいは少しだけ若いエンジニア)を、そのような対象に思ったことはありませんでした。彼らは私にとってライバルでしかありませんでした。私に近しい仲間や後輩の皆さん「どうしてこの人はなにも教えてくれないんだろう」と思ったでしょう。あなたは私のライバルでしかなかったからです。
でも、もっとすごく若い皆さんは違います。私たちと違う年代に生きていて、違う技術を身につけている。そういう人には、少しでもたくさんの、自分の経験や感覚を伝えたいと思いました。古い世代から新しい世代に伝える。それが人間の営みだし、それが科学であり文明だからです。だから新人研修は積極的に引き受けました。今年も、退職直前なのにもかかわらずProVISIONコンテンツリーダーとCAMSSの研修ビデオ撮影を引き受けました。ProVISIONを読むみなさん、そのころには私は他社の人。今年の新入社員のみなさん、皆さんがビデオを観るころにはわたしはいません、ごめんね。でも少しでもみなさんに今の思いを伝えたいんです。大学の授業もたくさんやりました。これからもやる予定です。
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