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西粟倉村のICO予定に思う

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先月に岡山県西粟倉村がICOすると発表していました。
「地域」を創る仮想通貨
これはポジショントークのようなもので、感動的な文章ですが、論理的にはなぜICOなのかわかりません。

プレスリリース: 日本初、地方自治体による地方創生 ICO の実施を決定
の方は、もう少し詳しく書かれていて、なんとなくわかるところもあります。Nishi Awakura Coin (NAC)だそうです。

一番の疑問は村債との違いでしたが、購入者が投票により事業に関与できること、事業の成果を購入・利用できること、でしょう。ただし、直接事業に投資するわけではないので、投資先の可能性判断は難しそう。

さて、うまく回るかどうか。悪いパターンは、購入・利用できるほどの成果が出ないことや、そうなることで他のコインへの換金もできないこと。西粟倉村にコインの価値を維持できるほどの資産はないでしょうし。少なくとも、地方公共団体が発行するのだから、総発行金額に節度が求められると思います。また、うまく行った時は何も問題ありませんが、うまく行かなかった時、いつまでNACを運用するでしょう。運用が止まった時点で単なるbit列です。

つまり、NACは株とほぼ等しく、なぜ仮想通貨にするのか、未だわかりません。話題性第一かな?

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