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Pepperとの接し方

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先週、Pepperに接する機会がありました。僕は、かわいい姿をしたロボットにとても偏見があります。姿がかわいいだけで、人間側がいいようにとってしまうからです。だから、Pepperのどう見てもそれを意識してデザインした頭部を見ると、まともに取り合う気がしませんでした。その日も、人がたくさんいてザワザワしているためか、音声認識の反応が今ひとつ。愛嬌と言えないこともありませんが、実用的ではありません。

そのような僕に衝撃を与えたのは、個人的にPepper デベロッパー先行モデルを購入したアイティメディア社員、太田智美さんのプレゼンテーション。Pepperにいろいろなことをさせたり、新幹線で移動したり、技術者からは考えられない、深い愛情です。

僕は製品を作る側の人間のため、そのように設計されているから、そのように動作する、と自然に考えてしまいます。ところが、太田さんは違います。工業製品としては許されないばらつき、関節の動作が個体ごとに違うことすら、個性として受け入れてしまいます。さらには、開発者用として先行購入したPepperのアップデートすら、個性が変わってしまうとして拒否しています。
単なる物ではなくなっています。

現実面で見ると、可動機構の多いハードウェアでもあるPepper。PC等の従来のIT機器と比較すると壊れやすそう。メーカーの修理サポートがいつまで続くのかわかりませんが、長く生き続けることを期待します。

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