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iOS 7新機能の感想

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先週のApple WWDCで、事前の予告通り、iOS 7が発表されました(リンク先はKeynoteのビデオ)。
Apple自身の紹介
ITmediaの記事: Apple、「iOS 7」を発表――2013年秋にリリース

第一印象は、シンプルなデザインは好みで歓迎したいですが、今のアイコンやデザインを記憶して無意識に操作しているはずなので、たぶんオジサンには切り替えがきつい。
以下、個別の機能の感想等を。他社OSやAppからの取り込みがますます進んだ感じ。同じ機能を提供されてしまったAppは辛いですね。昨年のMapは今のところ杞憂に終わっていますが...

Control Center
やっとよく使う設定を容易に呼び出せるようになった。今までが悪すぎる。

Notification Center
よく参照する情報をWindows Phoneのタイルのような常時提示するのではなく、ユーザーのアクションを要求するのがAppleのやり方か?

Multitasking
Keynoteでは全てのAppが対象になったようなことを言っていたけど、どうバッテリーライフを維持するのだろう。一方で、ユーザーのAppの使い方を記憶し、そのタイミングで処理するようなことも書かれている。どの程度使えるか、試すのが楽しみ。
ディベロッパーに向けた文章では、new multitasking APIs in iOS 7を使うのが前提のようです。

Camera
Square, FiltersはInstagramだ。

Photos
整理して見れるのは便利だが、僕はiPhoneにはあまり写真は残していないから役立たない。

iCloud Keychain
これは1Password

iOS in the Car
いいけど、当面車を買い替える予定は無い...

他の気になる機能としては、enterprise single sign-on supportがあります。どう実現するのでしょうか。
ディベロッパーに向けたページで、契約無しで見れるのは概要のみ。そこで気になったのは、Location beaconsやInter-App Audio。前者はApple独自仕様でないことを望みます。
残念ながら、今回もiPadでのユーザー切り替えは無し。

ところで、最初にも紹介したKeynoteはわかりやすい英語でもあるので、ぜひ見てほしいのですが、今回からiOSの紹介も担当したSenior Vice PresidentのCraig Federighiのプレゼンテーションが素晴らしい。残念ながら僕にはほとんどわからなかったもののジョークは言うは、super cool、super niceを連発するは。

さて、そのKeynoteの最初にも出てきますが、Designed by Apple
感動的な表現ではありますが、こういうのを出すようになると会社として危なそう。Think differentの時もそう。自己のアイデンティティを訴えるようになったのは、アイデンティティが無くなりつつあるから。Think differentの時と違うのは、そのときのAppleの経営は相当に危うかったこと。同じなのは、CEOが変わったことで、考えを示す必要があるのかもしれませんね。

最後に文句をひとつ。機能が追加されるので仕方ないのですが、毎年このタイミングで新しいLicense Agreementを読むことになります。けっこうなページ数なので大変です。

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