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【地味に感動した】オリンピック中継の「重畳技術」がおもしろい。

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オリンピックに限りませんが、スポーツ中継などで見られる映像の「重畳技術」の進歩がめざましいですね。

ここんところ毎日のように夜中に行われるリオオリンピック競泳の中継を見ているのですが、素人からすると「どうやってるんだろう」と思ってしまいます。

重畳って何?という方、これです。映像にプラスαの効果を重ねること。

写真 2016-08-09 1 20 13s.jpg

この、選手名の表示や、水底でコース番号がゆらゆらしているやつですね。もちろんプールに書いてあるわけではなくて、映像の加工です。

写真 2016-08-09 1 24 06s.jpg

そうそう、このようにプールは無地です。

写真 2016-08-09 1 22 24s.jpg

この角度からカメラを映して、あのように番号をはっきり浮かび上がらせる技術、斜めの分を計算して投影するのはもちろん(それは簡単でしょうが)、さも水底に書いてあるようにゆらゆらしてて、そこに選手が泳いでくると選手のほうがちゃんと上になっている。すごいなぁ。クロマキー的な処理なのでしょうか。

また、たまに出てくる「WR(世界記録)」とか「OR(オリンピック記録)」の動くラインもありますね。
あのラインの精度はビミョーらしいのですが、観てる側はものすごく興味深く楽しむことができます。

水泳の他では、最近はサッカーなどでも重畳映像によって非常にわかりやすい解説がなされたりしていますね。
選手の足元に影なり輪っかなりができて、どの選手のどの動きがゴールの起点になっているのかなど、素人にはわかりにくいフォーメーションの話も一気に理解度が高まります。

さてこの技術ですが、当然4年後の東京オリンピックではもっと進化しているであろうわけでして。
ぜひメイドインジャパンのテクノロジーでこの分野も牽引して欲しいものであります。

とかく箱モノのお話が上がってくる東京五輪ですが、個人的にはこうした技術によってもっともっと世界中の人に楽しんでもらえる、楽しい画面に釘付けになって犯罪や紛争が減るくらいのオリンピックになればいいなと願っています。

同時に経費面。建物のコスト云々は、よくわからないので専門家にお任せするしかないのですが、おもてなしの経費について、特に人件費については、東京都民はじめ全国の有志のボランティアを最大限活用してほしいものです。
この分野の話は不勉強でまだ聞いたことがありませんが、「オリンピックのために一肌脱ぐよ」という人はたくさんたくさんいるはず。わたくしも道案内や簡単なガイドくらいはしたいなと思っています。

そこで、今まで何度か書いてきたように思いますが、わたくしごときも発言を許されるのでしたら、やはり重ねて言いたい。

日本の高齢化と少子化は今後急速に「現実化」します。
その中で成功させるべき産業の柱のひとつが、言わずもがなですが、観光業であります。
今、東京オリンピックを目指していろんな事が動いていますが、オリンピックが終着点ではいけません。オリンピックを踏み台にして、さらなる観光立国にならなければ、われわれの老後、そして若い世代の時代は悲惨なものになるような気がします。

話は戻りますが、世界中の人が観るオリンピックのテレビ。これはまたとない日本アピールのチャンスです。
重畳映像(拡張現実の一種と考えるとワクワクします)を始め、競技場だけでなくサブチャンネルで日本の観光スポットを見られるようにするとか、ポケモンGOよろしく位置情報を絡めたスマホアプリでもなんでも使って、「日本っておもしろい」「日本のエンターテインメントは最高だ」「日本に行きたい!」と言わせたいと思いませんか?!?

ずいぶん風呂敷が広がりましたが、深夜に競泳を観てて思ったことでした。
ご静聴、ありがとうございました。

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