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【追悼】同い年の金子哲雄さんが亡くなった。とても信じられません。

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もうニュース等でご存知のことと思いますが、流通ジャーナリストとして各メディアで活躍されていた金子哲雄さんが亡くなりました。わたくし同じ、41歳です。かなりショックです。

金子さんと初めてお会いしたのは、もう8年も前になります。
確かオアシス神田で行われたミニセミナーで、講師にいらしてた時だと思います。「時給一万円で、何でもしますよ。」ってお話されてましたね。絶妙な金銭感覚をお持ちだなと感心。
その後、歓談タイムにお話した時、同い年と知って、驚いたのをよく覚えています。

そのときの参加客は中小企業の管理職以上が多く、要はおじさんばかりだったのですが、物怖じせずにおもしろくてためになるお話をバンバン繰り出す様子は、人前で話すことなんて考えてもいなかったわたくしにとって衝撃的でした。「同い年でこんな人がいるんだ。」

もちろん、同い年でも年下でも、すごい人なんていくらでもいるわけですが、大企業から転職したばかりで視野の狭かったわたくしは、本当に驚いたものです。
その後も何度かそういった場でお会いしたのですが、しばらく経ったら、彼はいつの間にか「テレビによく出ている人」になっていました。

2008年、わたくしが初めての名刺に関する著書を出版することになったとき、名刺を有効活用している事例として、金子さんの顔が思い浮かびました。金子さんの名刺は二つ折りで、毎月内容が変わる、「月刊誌」のようなユニークなもの。

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つまり、例えば毎月会う人には毎月渡せる。自分の近況や旬のネタを、間違いなく届けることのできる、見事なPRツールでした。

多忙な有名人に向かって、掲載許可を願い出るのはちょっと勇気が要りましたが、思い切ってメールしました。するとすぐに返事が来て、「よろこんで!せっかくなので最新のものを掲載お願いします。明日NHKのお仕事で渋谷に行きますのでお渡しします。」と。

立ち話でしたが、久しぶりに少しお話できました。結局、それが最後の会話になってしまったのですが、その後、金子さんはますます「テレビの人」になり、さんまさんの「ホンマでっかTV」でのタレントさん並みの立ち回りには、ずいぶん笑わせていただきました。(でも正直ちょっと羨ましかったです。すごい活躍でしたもんね。)

最近かなり痩せられて、どうしたのかなと思いつつ、でもご本人がダイエットだって仰ってたので安心していたのですが、まさかこんなことになろうとは。
先日、自分の死ぬ日を決めたばかりですが、75歳なんて、何て悠長なことを言っているのかとまた考えさせられています。

もうひとつ驚いた記事があります。金子さん、この記事がアップされた時には、もう病気の宣告をされているはず。そこでこう書かれているのは、強いですね。そして事実亡くなる直前までお仕事をされていたとか。

調べたら9月にも新刊が出ています。
これと何冊か買って、最後の教えを乞おうかなと思います。
金子さん、ありがとうございます。どうぞ安らかにお眠りください。m(_ _)m

(10/3追記)
最近は週替わり名刺になってたんですね。マメです。マメで実に戦略的。参考になります。

「持たない」ビジネス 儲けのカラクリ (角川oneテーマ21)

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