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高速の中央分離帯を飛び越えた事故...構造が比較的安全なのは新東名か!

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 6月10日に東名高速の新城パーキング付近で発生した事故は、中央分離帯を飛び越えてきた乗用車がバスに飛び込んでくる衝撃的な映像が話題となりました。

ねとらぼ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1706/11/news018.html

毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170613/k00/00m/040/096000c

 様々な記事で原因について考察がされ、その1つが中央分離帯の形状(構造)と言われています。毎日新聞に掲載されたイラストを見ると、幅3.5m、高低差50cm、角度6度の斜面がジャンプ台になったと推測されます。

SS0479.JPG毎日新聞の記事

   

  細かな点に触れると、東名高速の縁石は図の様に垂直ではなく斜めになっています。Googleマップのストリートビューでも確認できます。

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乗用車が走っていた下り線の縁石

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バスが走っていた上り線の縁石

事故現場付近のストリートビュー

 これは東名高速はほぼ全線で、昔からこの形状です。と言うのは30数年前に一度だけ、この縁石に乗り上げた経験があります。

 学生時代(1981~82年)に山中湖から横浜に帰宅する途中、御殿場から横浜町田ICへの上り線(旧道)の出来事です。カーナビの操作やドリンク、子どもなど何かで視線を車内に向けたときに、無意識に走行ラインがそれた経験のある人はいると思います。30年以上前ですのでカーステを操作したときに、「ゴトッ」と中央分離帯に右側のタイヤが乗り上げ、すぐに「ゴトッ」と車線に戻りました。隣に乗っていた後輩に「今、死にかけましたよね」と言われ「そうだね」と答えたことを記憶しています。

 トラウマと言うほでではありませんが、この記憶のせいで時々縁石の形状を見る癖がつきました。昔も今も東名高速の縁石は斜めが主流です。かなり緩やかな斜めなので、市街地の歩道よりも衝撃も少なく乗り上げられる構造になっています。

 その後も中央分離帯の形状を時々気にして見ているので、振り返ると「東名でよかった」と思っていて、もし他の垂直壁、ガードレールの中央分離帯だったらボディ右側面に強烈が傷(破損というレベル?)が付いたと思います。

 バスの事故から数日後に東名川崎IC→名古屋南IC、岐阜に立ち寄って中津川IC→府中ICと、東名高速、新東名、中央道を中央分離帯をこれまで以上に気にしながら走ってきました。以下ドライブレコーダーの映像のキャプチャー画像で見てみたいと思います。

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 大井松田ICの手前。東名高速のオーソドックスな中央分離帯です。上下線の高低差がないので事故現場ほどのスロープにはなっていません。

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 大井松田~御殿場間。右が後から3車線で建造された現在の上り線。走行しているのは右ルートで、昔は上り線として使用されていた路線。左が下り線の左ルート。このように離れている箇所もあります

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 下り線の御殿場JCT合流地点の手前。現在は同じ向きに走行していますが、右ルートから左に見える左ルートへはジャンプする可能性がありそうです。

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 御殿場IC手前。ここもオーソドックスな中央分離帯。事故現場はたまたま上下線の高低差がありスロープが長く、運悪くジャンプ台の役目をはたしたと思われます。

ここからはしばらく新東名です。

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 沼津三島ICの手前。新東名は概ねコンクリート壁となっています。

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 駿河湾沼津SAの手前。すぐ横はガードレールですがその先はコンクリート壁。

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 7枚まとめて新富士IC出口、森掛川IC出口、浜松SA手前、引佐JCTの先、長篠設楽原PAの先(最近オービスが設置されたあたり)、豊田JCT手前、刈谷SA付近(右に観覧車)とほぼ全線がコンクリート壁となっています。

 新東名の中央分離帯の構造は飛び越える可能性、突き破る可能性はもっとも低く安全に思えます。その代わりフラ~っと近付くと車の側面には大きなダメージを負うでしょう。

 次からは中央道です。中央道の中央分離帯はスロープはほとんどの箇所になく、いきなりガードレールです。

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 9枚まとめて恵那山トンネルの手前の神坂PAの手前、飯田IC手前、伊那IC手前、小淵沢IC手前、韮崎IC手前、甲府南IC手前、大月JCT手前、相模湖IC手前、八王子料金所手前とほぼ同じ構造となっています。スロープがないので飛び越える可能性は少ない気がしますが、大型トラックやバスは突き破る可能性があります。

 実際1985年10月に須玉ICから2km長野よりの下りカーブで、中央分離帯を突き破ったバスがそのまま反対車線も突っ切って30m下の一般道に転落する事故も発生しています。

 最後は八王子から府中までの区間です。

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 八王子から首都高速方面は少し構造が違って、東名高速と中央道の中間形状の中央分離帯となっています。東名ほどスロープにはなっていませんが、中央道よりは丈夫そうに見えます。

 ストリートビューを使用すれば誰でも全国の高速道路の様子を見ることはできます。とは言え面倒でほとんどの人はそんなことはしないと思いますので、ドライブレコーダーの映像から一覧にしてみました。素人判断では新東名のコンクリート壁が一番安全そうに見えました。

 正式な事故原因は専門家に任せますが、報道でにある「同じ構造の中央分離帯は全国でも一般的」と言うNEXCO中日本のコメントは少し違う気がします。たしかに東名高速ではスロープは一般的ですが、たまたま事故現場はスロープが長く、運悪く外側のガードレールに接触して中央分離帯に急角度に進入したことが原因のように思えます。

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