オープンソース系パッケージソフトウェアベンダーの社長のブログ

エンジニアにも黄色い声援を(Live Coding #4)

»

 ライブ・コーディングの第四回目が、9月15日のMozilla 24にて行われたので覗きに行ってきた。ライブ・コーディングについては、第三回「エンジニアな洋館」の回のレポートを以前記したが、概略を再度説明しておくと、もともと鈴木健さんと洛西一周さんが発案した企画で、優秀なプログラマーがコーディングしている様子をライブで見ながら、ハッカーとの一体感を楽しむという企画。前回の開催からちょうど一年とちょっとぐらい経っている。

 今回は企画の冒頭、鈴木健さんがミュージシャンのライブ画像を示しながら、ライブ・コーディングの主旨を一言で表現していた。曰く、「エンジニアにも黄色い声援を」。エンジニアにも、皆の前でスポットライトを、黄色い声援を浴びる機会を与える。優れたエンジニアのモチベーションアップを図る。すばらしい企画だと思う。

 しかし、今回に関しては、そのコンセプトに合わせるには少し無理があったようだ。Mozilla 24の企画の一貫として開催されたので、開催時間が三連休開始の土曜日の23:30〜27:00という時間帯(笑)。黄色い声援どころか、会場はノートPCでネットを見ながら「観戦」するギーク達で埋め尽くされていた。観客が全員、それなりの戦闘力を持ち、仮に無理矢理リングに上げられてもそれなりに闘える武闘家で構成されているような、さながらマイナーな武道の地区大会のごとく張り詰めた雰囲気だった。鋭い視線はあっても、黄色い声援など、もちろん無い(笑)

 今回用意されたメインスクリーンは2つ。画面左では、メイン企画(?)としてComminity Engineの中嶋さんによるMMORPGの開発が始まる。終了の27時までに完成させる目標。スタートと同時に、キャラクターのドット絵を描く人と、マップを描く人、プロジェクトマネージャーが会場から募集されるという無茶っぷり。開発とコラボレーションがライブ感たっぷりに進んで行く。

070916_024737

 画面右では持ち時間20分程度のライブコーディングの発表が次々と披露される。iPhoneのハックから、ActionScriptの技披露、perlで1次元セルオートマトン、GreaseMonkeyによるはてなダイヤリーのハック、Google Mapのハックなど、本当に様々で飽きさせない。洛西さんが司会を、dankogaiさんが解説を務めるので、ActionScript関連/perl関連へのツッコミについ 注目してしまう。

 前回、酒飲みながら適当に見てた人が多くて、プログラマじゃない人の割合も結構高そうだったことから比べると、今回は会場の都合で酒禁止だったから酔っぱらわずにまじめにソースを追ってた人が多かった気がするし、会場の私語も極めてすくなく、皆がステージに注目しているという、かなり観客の真剣度が高い回だった。スクリーンも大きく、かなり細かいところまで追うことができたので、観客一人一人がそれぞれ、自分なりに応用可能な発見を持ち帰ることができたのではないかと思う。前回、今回、形の差はあれどちらの形にもそれぞれの良さがあって、個人的にはどちらの形も優劣付けがたかった。

 それにしても、あれだけの手練れっぽい人達の中でライブ・コーディングするハッカー達は、相当な緊張があったのではないかと思う。男性なので黄色い声援は送れなかったし、熱い拍手はあっても黄色い声援は最後まで無かったが(笑)、きっと違う形の充実感を得ることができたのではないだろうか。参加したライブコーダー達、そして企画した方々には素直にありがとう!おつかれさま!と言いたい。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する