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オープンソース系パッケージソフトウェアベンダーの社長のブログ

 SEになって数年の後輩から「押下」という単語が入ったメールがやってきて、ああこいつもこの業界の人になったんだなと思い、その感想について返信しようと思ったのだが、「押下」がMac OS Xのことえりでは出てこない。もしかして「おうか」という、自分が信じていた読み方が間違っているのか?と思って試しにWindows上のMS-IMEでやってみたら、「おうかする」でちゃんと変換できた。

 へぇーと思って「押下」で検索してみると、やっぱり同じようなことを考えている人は多いようで、そもそも読み方がわからん!とか辞書に載っていない!とかいうコメントがたくさんみつかった。調べてみると、身近にあった辞書には確かに出ていない。割と最近コンピューターベンダーが作った造語なのだろうか?また、読み方に一瞬自信が無くなるのは、「押下」を仕様書や取扱説明書で見かけるものの、あまり実際に発音しないからだろうか。しょうもないことをひとしきり考えた。

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コメント
mohno 2007/02/27 10:08

私が青春を謳歌していた20年前以上前から使われていましたね。NEC の初代マウスのマニュアルに書いてあったと思うので、80年代前半じゃないでしょうか。

baldhatter 2007/02/27 13:43

はじめまして。
たしかに一般的な国語辞典に「押下」などという熟語は掲載されていませんよね。初期のマニュアル翻訳で生まれた言葉なのではないかと、私は推測しています。
たとえば "Pushing down the mouse button..." のような表現を見て、品詞転換できない翻訳者がこういう造語をしたのではないでしょうか。「マウスボタンを押すこと」→「押すこと」を名詞で言えないかな?→「押下」とか言っちゃえばいいか、みたいな。

小椋 2007/02/27 14:19

mohnoさん、baldhatterさん、コメントありがとうございます!
>mohnoさん
ツボにはまりました(笑)<青春をオウカ
NECの初代マウスですか...!少なくとも20年前でしょうか。それだけ歴史があってこれだけ広く使われてるなら、辞書に載っても良さそうなのに。
 
>baldhatterさん
なるほど・・・「品詞転換できない翻訳者」鋭い視点ですね。ありそうです。機械翻訳で下訳したやつを直したときに創造されたとか・・・?
 
ここまで来て、そういえばそれこそ80年代頃は、キーボードのキーを押すときに「hit」が多く使われてなかったっけ?というようなことを思い出しました。「HIT SPACE BAR」「HIT RETURN KEY」とかよくみた気がします。もしかしてマウスボタンとGUIの出現とともに「押下」という言葉が生まれたのだろうか・・・?(何の裏付けも無い仮説)
 
いや、でもhitを使うのは特殊キーだけで、普通のキーはpressだったっけ・・・?
 
以上、・・・?ばかりで失礼しました。

ken 2007/02/27 14:30

旧国鉄だったかJRだったかの改札に、
切符にはさみを入れることを、
「入切」とか書いてあったそうです。
それは業界内では普通の用語として通っているし、
初見でも日本人なら意味が分かる熟語です。
ところが、その読み方となると業界内の誰も
知らず、案外それで世の中回ってしまうのだ、
それが漢字で新語を造語できる日本語の特徴だと、
言語学者がエッセイで書いていたような。

入切、ではなくて、もっとなるほどという
熟語でしたが。すみません、記憶だけで書いて。

小椋 2007/02/27 14:46

kenさん、コメントありがとうございます。
 
なるほど・・・文書であれば、別に音読できなくても別に良いし、繰り返し登場してくる言い回しであれば、サ変動詞化することで文字数を節約できる方が見通しも良く理解しやすいこともありますもんね。
 
今回の件も、IT技術の進展により、連文節漢字変換が一般的になった現代だからこそ、私が「効率的に入力するためには、その言葉の読み方が分からなければいけない」という問題意識を持っただけで、漢字仮名混じりが特徴の日本語には、本当はことばの読み方は必ずしも必要ではないのかもしれませんね。

himat 2007/02/27 17:37

gooの辞書検索だと出ますよ。
『押下【おうか】 ボタンやキーボードを押すこと。』
出典は三省堂の「デイリー新語辞典+α」みたいですね。
ただ、元々押下げ(おしさげ)という言葉は有るので、多分、”げ”が誤植か省略で吹っ飛んだのち、本来の読み方が判らなくなってしまったのではないかと。



mohno 2007/02/27 18:09

別の例としては「識別子(identifier)」なんてのもありますね。operate=演算、operator=演算子あたりから付けたものでしょうが、(読み方はわかりますが)新語辞典にも載っていません。まあ、マウスを押すのは一般的になりましたが、識別子なんてのは一般の人が知る必要がないので載らないのでしょう。
業界用語なんてのは一般性は低いし、輸入文化の場合には訳語を考えるだけで、かなり大変ですね。「オブジェクト指向プログラミング」に関わり始めたときも、「権威ある参考文献」が多くなかったので、マニュアルの訳語では散々議論しました。polymorphism とか、いまだに悩みます。
映画の字幕なんかでも、漢字を見て感じはわかるけど、読み方がわからないというものはありますね。


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