先日、ニコニコ動画(現在DDoS攻撃を受けて止まっているらしい)とCGMの話をしていたら、僕が知らなかったVIDEO CHOP!のことを教えてもらい、後で見てみて、散々楽しんだ。VIDEO CHOP!は、言葉で説明すると、動画を見て、面白いと思ったところで「チョップ」することができて、みんながどこで「チョップ」しているのかがグラフで表示されるというサイトなのだが、見てみる方が早い。
少し前のHDDレコーダーで、野球モードとかサッカーモードとかにしておくと、録画してある動画からゴールシーンやハイライトを自動的に抜き出してくれる機能のついたものがあったと思うが、コンピューティングパワーは有限だし、「万人が感じる面白さ」を検出するアルゴリズムを開発するのは非常に難しそうなので、この機能を延長していっても、VIDEO CHOP!が実現しているように、あらゆる動画の面白い部分をビジュアルに表示することを、機械に自動的に実施させるにはあと何百年かかかりそうだ。
話しが少し飛ぶが、「CGM」というとき、その背景には、人々のコミュニケーションの一部を集約/整理して、それ自身コンテンツになる何かを創造する、という意味合いを含んでいると思う。現在動画や音楽を自動的に分類してタグをつけたりする技術はまだ無い(か発展途上だと思う)。あと少なくとも10年ぐらいは、マルチメディアコンテンツにメタ情報を付加する手段としては、人間が判断し、タグ付けする方法が主流だと考えられる。だから「タグ付け」がコンテンツにセマンティック情報を付加する上でのキーワードになっているのだが、「タグ付け」は上記の意味でのCGMというよりは、かっこよく言うと人間をノードに見立てたコンピューティングパワーの分散、平たくいうとコンピューターがやるよりも人がやった方が確実な、面倒くさい作業の分担というコンセプトに近い。
VIDEO CHOP!のやろうとしていることも、難しい種類の「タグ付け」だと思うのだが、「どの瞬間が面白いか」という非常に人間的な内容のタグなので、タグ付けとコミュニケーションの両方の意味を強く兼ねているところが新しいのではないか、と思った。

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