オープンソース系パッケージソフトウェアベンダーの社長のブログ

会社がつぶれるとき

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 先日、とある方に、「会社がつぶれるとき」という話を聞いた。曰く、「売上、利益の不振やキャッシュの不足等、会社がつぶれると言われる要因はたくさんあるが、本当はそんなことでは会社は潰れない。会社が潰れるのは、“ごまかし”をしたときだ。」ということだったのだが、なるほど例外はあるにしても、肝に銘ずべきお話だと思った。

 すなわち、いくら第三者のチェックを受けていても、会計にはグレーな分野がある。会社がこじつけようと思えばこじつけられてしまう理屈もいくつかある。そういうこじつけを利用すれば、実は利益を出すことなど簡単なのだが、そのような無理は必ず会社に返ってきて、結局は信用を失い破綻することになるのだ、だから長く歴史に残る会社を作るには、例え社長その気になって暴走したとしてもそれを止められるような、“ごまかし”の効かないような強固な仕組みを作ることが大事なのだ、ということだった。

 過去に何度か会社を潰しかけた私が言うとあざといのだが、たしかにいまどき、何らかの強みを持った会社であれば、つぶれてしまうということは滅多ない。このキャピタル時代、M&A時代であるから、コンプライアンスと会計に対する信用があれば、どこかに売却する選択肢も、資本を調達する選択肢もあるし、少しハードルは高いが資金を借り入れる選択肢も無いわけではない。

 しかし、“ごまかし”をしてしまった瞬間、そうした選択肢はすべて消えてしまうか、非常に難易度が高まる。

 私は、会社が株式上場する目的の一つは、会社を、衆人監視のもと、そうした“ごまかし”がきかない立場に置き、信用を獲得するとともに、会社の永続性の基盤を作ることだと考えているが、ここ十年ぐらいの状況で明らかになっているのは、残念ながら上場を通して様々な角度からのチェックを受けていても、“ごまかし”は発生しうるということだ。そうした事実から、コンプライアンスや内部統制を重視する風潮が生まれてきているのだと思うが、今のところは経営幹部が自ら、“ごまかし”の誘惑と闘い続ける覚悟をいかに持ち続けるかということが重要なのではないだろうか。大変難しいことだが、私も頑張り続けたいと思う。

 (私が偉そうに論じる立場では全くないのだが)そういう覚悟は、自分には無いんだけど、という人は、「消滅モノ」(これとかこれとかこれとか)を読んでみるのも一つの方法だと思う。(ただし、いずれもマイナスエネルギー満載なので、気分が十分明るいときに読むことをおすすめします)

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