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リアルタイム処理の要請はビッグデータへの第一歩 ~なでしこの試合を精査してみて

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 普通規模のデータであっても、それをリアルタイム処理して、意味あるコンテンツ連携に資する、などの要請があれば、その実態は、ビッグデータの扱いに近づきます。高速なデータ分析・加工、意味抽出、連携動作が求められるからです。
 大量のデータ(弊社の場合数字よりテキストデータ)が未分析のまま増える一方だったり、宝の持ち腐れで実に惜しい!といった話が様々な業界の知人から頻繁に聞かれるようになりました。
 1週間前、満を持してリリースした『印象・感4分析』サービスは、まさに強力な意味解析エンジン「メタパーザ」で、高精度ネガポジ判定、感情解析、そして、形容表現や意向の表明を発見、収集することで、クライアント様が、既にもってらしたデータの価値化を行うものです。

 ハイエンドな事例、興味深い分析結果が出るかどうか誰も知らなかったテーマにチャレンジしてみました。本日プレスリリースした、なでしこジャパンの3試合の分析です。今回、RBB Todayさんが、元リリース文よりずっとわかりやすく、好奇心、問題意識に溢れた文章にまとめてくださいました:
「【ロンドンオリンピック】対戦相手で感情変化? なでしこ試合中のツイートを10分ごとに解析」 (Yahoo!ニュースに転載された版)

「【画像】各対戦相手ごとの感情変化のグラフなど」をクリックすると4枚のグラフを眺め、3戦の違い、コントラストが一目瞭然です。

Usswe

 せっかくですので、30ページ弱のフルレポート(コンサル&リサーチの成果物として提出する場合は大変高価です)を、ダウンロードしてください。今後も、五輪の試合展開等でレポートやマニュアルを追加してまいりますので、ぜひ、"Stay Tuned!" という意味で、弊社フェイスブックページ 「リアルタイムCRM by Metadata Inc」に「いいね!」してやってください。ダウンロードページ(過去の研究会資料、セミナー資料も多数有り)からダウンロードできるようになります。

 上記、富岡記者の結語を引用して、本ブログを締めたいと思います。
「同社では10分間に200件近いツイートが現れて、感情解析結果のヒストグラムが立ち、意味のある比較が可能となったとしている。今後はロンドン五輪をはじめさまざまな試合のセンチメント解析を行って一般法則らしきものを抽出し、感情変化の予測が可能な水準まで、モデルのラインアップを拡充する予定。」
 
ps ただ今、試合中を細かく分けて感情の動き、変化をとらえた事例の第二弾として、本日早朝に開催されたカナダ戦の分析結果が出ました。先日のフランス戦とは全然違うグラフです。全体にポジティブに寄っているだけでなく、試合終了へ向けた盛り上がりが凄い! ただいまスタッフが、対比した考察を執筆中です。

  先のアメリカ戦の頃、なでしこジャパン関連のツイートは1日に数百でした。それがスウェーデン戦で10倍となり、今回は、1試合、100分余りの間に、1万ツイートが観測されました。ところが、昨年のワールドカップ決勝では、ピーク時に秒速7000超になったといいます。おそらくAPIは落ちてしまったりアクセス数上限が切り下げられるかと思いますが、なるべくくらいついていきたいと思います。

 もしも、1秒に1万記事をリアルタイム処理して、それを「見える化」しようものなら、それは間違いなくビッグデータ解析の応用、といえるでしょう!

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