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悩める中小企業経営者に向けて、ITと経営をいっしょに食べてやさしく噛みくだく試み

理想は下げず愚直に謙虚に追い続けること

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2日間ほどブログをサボっていましたら、昨日オルタナ番長に思いきり晒されましてびっくりしている今日この頃です。

番長より、今後もバブルの残党として踊り続けなさいというご指示ですので、腰や脊髄を気遣いながら、そんな様子はおくびにも出さずクラウドの波の上で踊ろうかと思います。

でも、ランバダ踊るには相手が必要なのですよ、番長。番長さえよければがんばりますけどね!(これ以上書くと公開セクハラになりますね・・・)

さて、月曜日にNHKで放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀 「挑まなければ、得られない IT技術者・及川卓也」」はなかなか刺激的な1時間でした。


ドキュメントの主人公である及川氏は日本のGoogleのエンジニアを束ねるトップ技術者。
「どうせリスクを取るなら、世界を変えるリスクを取る」と公共放送で言い切り、またその姿勢を実際に仕事で貫かれている姿は見ているだけで勇気が沸いてきます。

男は黙って後姿で勝負といいながら、子供に自慢できる後姿をしている大人は果たしてどれくらいいることかと自分も含めて反省する人は多いのではと思います。

偉業を成し遂げる人は、常に「とんでもない高い理想」を掲げ、そこに向かって「自ら実行」し、「愚直にやり続ける(言い続ける)」点は共通しているのかなと思います。
理想に対して一途である反面、それ以外の部分では謙虚です。
及川氏とは実は、昨年9月に南三陸町での震災関連のイベントのときに夕食の席がたまたま隣になりまして、お話させていただきましたが、とても謙虚でシャイな方でした。
恥ずかしながら、そんな偉い人とはつい知らず、その後も大変レベルの低い質問をした際にも、丁寧に答えていただき、番組を見て思わず赤面した次第です。

ついでに同じ歳なのですね。バブルの残党の雰囲気のかけらも氏にはありません・・・。
流されてはいけないということも学びました。

Appleのジョブズもそうですが、偉業を成し遂げる人の理想は一見手が届かないほど高く見えます。
ジョブスは、MacintoshやiPhoneなど革命的な製品を生み出していますが、それはたとえば普通の人が「もうちょっと上の年齢層にも使えるコンピュータを作りたい」を理想に掲げるのに比べ、「赤ん坊でも使えるコンピュータを作る」の域まで高めています。
なので、MacのときもiPhoneの時もプロモーション映像には子供が出てきているのだと思います。

及川氏もジョブズも人生すべて順風満帆なわけではありません。製品が売れないときはつい妥協し、理想のラインを下げてしまいがちになりますが、理想は高いままに愚直に実行し続けることは、成功への道であるだけではなく、横から見ていてもいい大人になる条件だなと思いました。

親バカな話ですみませんが、娘が先日第一志望の学校に合格しましたが、これも最初は到底手の届かないところにあった理想に向けて、元旦から一日も欠かすことなく毎日数時間課題をやり続けて一年前には半分夢語りしてたようなレベルに達しました。周りの支援があったとはいえ、一年間まったく理想を変えずにやり続けた結果だろうと思っています。(娘にも教えられてますね・・・)

単なる愚直ではなく、高い理想を折ることなく愚直を貫くということが大切なのですね。
自分がITで実現したい世界は、クラウドやスマートフォンのおかげで技術的にも費用的にも手が届くところへ降りてきつつあります。
理想には妥協せず、やり方には謙虚に向き合いながら、愚直に踊り続けようと思います。

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