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個人主義より全体主義のチームワークが素晴らしいということではなく

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日本人はチームワークが得意と言われていますが、時折「ホント?」と思うようなことがあります。
例えば、街並み。
写真を取るのが好き(というか元々はカメラマン)なので、出張先で時間ができると街並みの写真などを撮りますが、日本の街並みはあまり綺麗ではありません。

元々汚かったのかというと、幕末とか明治期の写真を見ると、個々の家はボロいのですが、全体としての景観は結構美しいので、そういうわけでもないのでしょう。
全体としての街並みの調和は、線が通っているか通っていないかで決まります。
写真の構図にはいろんな手法がありますが、代表的なZ構図や三角形構図は、例えば街を写したときに斜めの線が綺麗に表現できると細かい差異があっても、全体としての調和が取れます。
日本の街並みは個々の建物はそこそこ美しいのですが、全体で見た場合に、線が通っていない場合が多いのです。

フランスなどは、超個人主義の国と言われていますが、街並みの美しさは絶品です。
もうどこを撮影しても、自分の腕が上がったんじゃないかという錯覚に陥るほどです。
アメリカも個人主義と言われますが、ニューヨークの街並みは東京のそれよりずっと綺麗です。
細かいところは汚いんだけど・・。

結局、個人主義の反対がチームワークというわけではないのでしょう。
アメリカの大統領選は、長い時間をかけていろんな候補が戦いますが、いつのまにやら最後の二人に絞られて、決まれば国じゅうがそれに従います。
中国は、いうまでもなく共産党独裁です。

そして、どっちもとても強い国です。
やり方はともかく、国としてのチームワークは大変に強固です。
そういえば、日本も有事の際は、突如チームワークが強くなりますね。
どっちかというと中国式なんですが・・。

国や企業を繁栄させるのは、組織としてのチームワークが必要であり、その場合、全体主義のほうが有利かといえばそうではなく、どっちでもいいから一枚岩になったほうが勝ちます。
独裁国家に合った国民性を持ちながら、民主主義国家になっているのが、よろしくないのかとか思っちゃいますが、独裁国家は嫌いなので、個人の主義主張を認めた上で、全体として強いチームワークを発揮する大人な人になりたいものです。

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