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「サイボウズ」が「3製品」も同時リリースした理由とは

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本日、サイボウズはなんと3製品も同時にリリースしちゃいました。

そんなに大きな会社ではないので、3製品も同時にリリースするのは実は体力的に相当へとへとなのですが、総合的な運用を考えると、3製品同時が理想の形だったのです。

今回、リリースした製品は中小企業向けのグループウェア、サイボウズの看板製品である「サイボウズ Office 9」とWeb接続の社内システムへのセキュアなアクセスを簡単に実現する「サイボウズ リモートサービス」、そしてスマートフォン専用アプリでサイボウズ製品とシンクしてスケジュールなどを持ち運べる「サイボウズ KUNAI」です。

3製品とも初回リリース以来、もしくはここ10年で最も大きな変更が加えられたバージョンになっています。
詳細は書いてゆくと切りがないのですが、大まかににはクラウドというステージで、サイボウズが提供できる未来形のファーストステップになります。

クラウドの将来型は全ての雲の上で、世界中どこからでも管理不要で便利なシステムを活用してあらゆる壁を感じることなく業務が行えることですが、現状手元にあるシステムをすぐに全部雲の上に移せるものでもありません。
特に、300万を超えるサイボウズのユーザー様には、既存の資産を活かしながらクラウドも見据えてというお客様も多くいらっしゃいます。

今回、基幹製品であるサイボウズ Office 9は、デザインも一新、機能的にもカスタムアプリという新機能を搭載して大幅な変更を行っていますが、この機能が真の力を発揮するのは社内と社外の両方でシームレスに活用できる場合です。
しかし、すでに社内にあるサイボウズをすぐにクラウドに上げられることは少ないでしょう。

そのために、ファイヤーウォールの設定を変更することなく、10分程度でサイボウズ製品にだけ外からもアクセスできるソフトウェアVPNサービスの「リモートサービス」をこれまでも提供してきましたが、今回はこれをサイボウズ製品だけではなく、Webインタフェースを持つ他社製品も使えるように機能アップさせています。

これによって、外出先から社内システムに接続するのに、ハードウェアの追加や新しいシステムの導入は必要ありません。基幹システムもサイボウズも業務システムもWebのインタフェースを持っていればすぐに社外から安全にアクセスできる環境が整います。

そして、外で仕事をする際に大切な端末環境も充実。新しい「サイボウズ KUNAI」はAndroid、iPhoneの両方に対応するばかりか、今回のバージョンアップでスケジュールに加えて、ワークフロー、社内メールなども使えるようになりました。
経営層ほど外で活躍する中小企業では、稟議の決裁が止まってしまうことが少なくありません。
例えば、中国への進出を試みる中小企業で開拓を担うのはほとんどが社長です。その社長が何週間も国内を空にしても、スマートフォンさえ使えれば、ワークフローの決裁も重要事項の確認も可能になります。

単にグループウェアの機能アップだけではなく、現状の接続状況や活用状況まで考えて、オンプレミス環境にサーバーをおいていたとしても、クラウド活用と同様の利便性を提供するのが、今回のサイボウズの3製品バージョンアップの理由なのです。

どれくらい簡単にできるかは、すべての製品が無償でお試しできますから、ちょっとコンピュータの知識がある方はぜひ試してみてください。専門のシステム管理担当ではなくても、総務部でついでにシステムも管理してますというような兼任の管理者の方でもできます。

例えば会社の自分のデスクトップにサイボウズ Office 9 の試用版をインストールします。
そして続いてリモートサービスの試用版をインストールして登録を行います。
さらにiPhoneかAndroid端末にAndroidマーケットかapp storeからKUNAIをダウンロードして設定すると、驚くことに自分の机のデスクトップパソコンの中で動くサイボウズのグループウェアと、公衆回線経由のスマートフォンが同期させられます。

究極のハイブリッドクラウドシステムに生まれ変わったサイボウズを、今後ともよろしくお願いします。

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