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悩める中小企業経営者に向けて、ITと経営をいっしょに食べてやさしく噛みくだく試み

震災から半年たって東北は実際どうなのか?

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あの3月11日から半年以上経過しました。

震災時の生々しい映像は、世界的に至る所で流されておりたくさんの救援や支援が東北に集まりました。
特にIT業界では折からのクラウドブームにのって、たくさんのクラウドサービスが復興支援のメニューを提供したのは記憶に新しいところです。

しかしながら、実際のところ多くのクラウドサービスの復興支援メニューは使われていないようです。
もちろん、どこかで商売につながることを期待して支援メニューを出しているという面は否めないでしょうが、それにしても私たちIT事業者が震災の現場の状況を知らなすぎることも一因ではないかと思います。

クラウドはブームとはいえ、まだ話題先行期。
将来への期待感は高いが、実際の導入はまだ先と思っている企業も多いでしょう。
そして、リリースされるサービスは単にパッケージソフトをサーバーごと雲の上に上げてみました的なものか、基盤サービスのように技術力がないと使いこなせないものが多い印象を受けます。

その昔のASPサービスが、中小企業のニーズと乖離してなかなか導入が進まなかったように、今のクラウドブームも現場の実態を知らずに拡販のみを急げば、同じように市場を潰してしまう結果にならないかと心配です。それは、ユーザーにとってもベンダーにとっても不幸ですから。

誤解を恐れずにあえて言わせていただければ、東北の復興はクラウドの活用にとっては機会になります。
東北のある企業の経営者がこんなことを話してくれました。
「多かれ少なかれ、東北は数十年後には過疎化が進み、地域が崩壊することはなんとなく感じていた。ただその時期が早まっていきなり現実になっただけだ。」

この将来への不安は、東北だけではなく、首都圏以外の日本のすべての場所に当てはまる状況ではないかと思います。
過疎化で人と人との距離が離れ、高齢化で移動が苦痛になり、財政難でインフラ維持のコストを落としていかなければならない状況において、管理工数を無くして、コミュニケーションにかかる時間と距離を縮めるクラウドサービスには大きな期待があります。

その芽をつぶさないように、本当に地域や中小企業に必要なサービスが出て欲しいと思いますし、自分も出してゆきたいです。

そんなヒントになるような議論を、今晩USTREAMを使ってやってみたいと思ってます。
ちょうど震災半年後の9月11日に現地で取材した映像なども交えながら、いっしょに東北を回ったIT業界人4人によるディスカッションです。

よろしかったらTwitterなどでぜひ参加してください。

【9月27日(火)18:00~生放送!】第9回中小企業TV 震災から半年、IT業界は何を支援できるのか?

ゲスト:   佐々木 賢一(「ITで日本を元気に」代表発起人、トライポッドワークス代表取締役)
       斎藤 昌義(ネットコマース 代表取締役)

ナビゲーター:森戸裕一(日本中小企業情報化支援協議会 事務局長)
       野水克也(サイボウズ)
       千葉雅美(ナレッジネットワーク)

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