50歳を目前にして、自分のやりたいことをやろうとプロの作家を目指す無茶な男のブログ。"ダメ人間"を自認する筆者が、いわゆる"成功哲学"に対して感じるところの違和感を書いていきます。成功を目指す人はこれと逆をやれば成功するはずだし、目指さない人は今の自分でいいんだと安心する、そんなブログを目指しています。

"言語力検定"に敗北?

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味方にしても何の益もないが、敵に回すと恐ろしい男、嚢袋堂主人です!

プロ作家一歩手前」を自称(僭称?)する僕なので、いちおう"言語力"にはそこそこの自信があるわけだが、今朝からその自信がちょっとぐらついている。

言語力検定2級の回答が理解できないのだ。

 

●東京から「言葉の力」を再生する

 

副知事の猪瀬直樹さんを責任者として、東京都では"「言語の力」再生プロジェクト"という取り組みが進行中である。

考えてみれば東京都は、知事が芥川賞作家であり、副知事が日本を代表するノンフィクション作家である、というなかなか文学の香りの高い自治体なのであった。

まあ、石原都知事が芥川賞作家であるというのは、もはや"トリビア"かもしれないが、猪瀬さんはまだまだ現役の作家であり、『ミカドの肖像』をはじめて読んだときは、すごい人が出てきたなあと思ったものである。

"「言葉の力」再生プロジェクト"というのは何かというのは、同プロジェクトが出している活動報告書を見て欲しいのだが、そんなのは面倒という人が多いだろう。

同プロジェクトもそう思ったのに違いない。たった1枚で概要を示したとてもわかりやすい図が公開されているので、転載する。

2011120301.jpg

▲クリックすると拡大します

 

これからは"国際競争力"ではなく"国際共創力"だろうという異論もないわけではないが、全体として同プロジェクトの問題意識は理解できるものだ。

 

●"言語力検定"とは、俺への挑戦か?

 

なんでこんなプロジェクトを知ったかといういうと、企業向け研修の斡旋をしてくれるエージェント会社の社長であるH女史から教えてもらったからである。

H女史は、プロ作家を目指す僕の経済的窮状を察し、ときどき仕事を探してきてくださる。それどころか、僕が一番力を発揮できる仕事が何なのかを常に考えてくださっている。そんな世にも奇特な方なのである。

足を向けて寝られない方の一人なのだが、実は、そんな人が東西南北津々浦々におられるので、私は立ったまま寝ざるを得ないのだ。幸いブエノスアイレスのほうにはそのような方がいないからなのだが、もしそんなことになれば、今後は逆立ちして寝なければならないだろう。

世の中、金じゃない、人なんです。こう思うことこそが、実は"フリー"に生きる最大の秘訣なのだ。

東京都の取り組みを見ていると、"言語力"が求められているようだ。そっち方面の研修も増えそう。嚢袋堂さんは、企業から聞いたことを書くなどというなかなか"言語力"が必要そうな仕事がメインだから、それを教える力は十分にありそう。そっち方面でちょっと提案してもらえませんか――こういう話を昨日いただいた。

ということで、H女史の期待に応えるべく、さっそく前掲プロジェクトの活動内容などを調べていたところ、"言語力検定"という、「なんだこれは?俺への挑戦か?」という文字列が目に飛び込んできたという次第だったのだ。

 

●2級の問題に敗北?

 

言語力検定のHPに行ってみた。

▼「言語力検定」HP
http://www.gengoryoku.jp/index.html

おお、あるある、"問題に挑戦"というボタンが。

ざっとみたところでは、まだ始まったばかりの検定で、将来的には1級とか特級とか監査とかシステムアドミニストレーターとかができるのかもしれないが、現在は2級というのが一番難しいようだ。

誰もやらないと思うが、2級の例題と回答例のリンクを記述しておく。

▼2級例題
http://www.gengoryoku.jp/info/2010/pdf/gengo2kyu_reidaique.pdf

▼例題解答例
http://www.gengoryoku.jp/info/2010/pdf/gengo2kyu_reidaians.pdf

僕は解答例を見て、考え込んでしまった

先に言っておくと、記述式(問3、問4)の解答例および解説には異論はない。問題も、解答例も納得のいくものだ。

問題は、選択式のほう(問1、問2)。何回読んでも納得いかないのです。

※僕がどのように納得いかないのかは、追記の"☆☆☆"のあとに書いた。

情報処理技術者試験の問題集でも同じように納得いかない解答例がある。中には、明らかに選択問題で解答を間違えているものもある。けれども、これは出題側であるIPAが出しているものではないので、問題はないのだ。

問題集の解答が信用できないならどうやって勉強したらいいのか?などという者は、情報処理試験は受からない。問題集の解答の間違いに気づくだけの知識が求められているのだ。

でもこちらは、例題も回答例も(財)文字・活字文化推進機構が出している。そこが問題なのだ。

いや、もちろん作っているのは外注先ですよ。でも、同財団法人が文責をもっているはずだ。

そうすると、僕が思うに、問1も問2もこれが正解ならば、これは設問の文章を書いた人に"言語力"が不足していると思うのだ。

そして先ほど、問3と問4については納得だとは書いたが、出題者側の"言語力"が不足しているならば、僕の解答も不当に低い点数がつくおそれが十分にあることになる。

ということは、僕はこの試験を受けたら高い確率で落ちることだろう......。

僕が正しいかどうかは関係ない。正しくない可能性ももちろんある。でも正しくても落ちる。そういう意味で、敗北宣言を出さざるを得ない。

 

●教訓

 

そもそも"言語力"なんてあいまいなものである。明確な指標など存在しないだろう。

ならば、こういう団体を作ってしまって、自分が評価する側に回ってしまえばいいのだ!

なんだか貴重な教訓を得たような気がする。

 

今日の記事は、"言語力検定"的には零点かもしれない......。

なお、言語力検定における"言語力"とは何かが気になる人もいるだろう。

トップページに書いてあるべきものだと思うが、僕はさんざん探してようやく次の文言を見つけた。

文章や図表、絵を正確に理解したうえで、表題の意図や背景を深く解釈し、根拠をあげて自分の意見を発信し、ディスカッションを通じて課題を解決する力。すなわち読む力・書く力・考える力・伝える力を基礎とする言語に関する能力を私たちは「言語力」と定義しています。

▼引用元はこちら(これをどうやって見つけたのかすでに憶えていない......)
http://www.gengoryoku.jp/pdf/gengoryoku_leafret1101.pdf

その意気やよし!でも、そうなるとやっぱりあんな誤解を招くような設問の表現でいいの?という話になっちゃう。

まあ、まだできて数年のものなので、これからどんどん改善されていくだろう。見守っていきたい(最後は上から目線でプライドを保ちました)。

☆☆☆

たぶん、すなおに解答例に納得した人もいると思うので、僕の"ひっかかり"を書いておく。

問1に関しては、僕は設問の"いつも"という言葉が目に入り、解答とは逆のEのみを選んでしまった。

これに関しては、解答内の"Eは要約手段ではなく、全般的な諸注意"であるという指摘は確かにその通りだと思う。

とはいえ、"いつも"という言葉が入ってしまうと、A~Dも正答とは言いがたいのではないだろうか?

"言語力"が誤解のないコミュニケーションを実現する力だとするならば、"いつも"という言葉は不必要どころか外すべきだったのではないだろうか?

問2に関しては、僕の解答はB、Cのみだった。Aは(またしても)"いつも"ではないだろうと思ったし、Dは"いつどこに行くとしても"(これも"いつも"と同義だ!)が違うと思った。Eは論外ですね。

ところが解答例では、B、CだけでなくA、Dも正解だとある。100歩譲ってAは認めるとしても、Dに関しては明らかにおかしい(東京から博多まで、会員カードをもっているからといって常にレンタカーで行くのか?)うえ、解説にまったく言及がないのが納得いかない。

ん?ミスプリ?だったら、それこそ"言語力"がないぞ......。

いずれにしろ、"いつも"とか"すべて"とか"必ず"とか、このような断定をさらに強調するような言葉を気をつけて使うのが言語力ではないだろうか?

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