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~攻撃は最大の防御なり~正解のない対策を斜めから斬る

情報セキュリティEXPOで感じた「購買判断基準」:展示ブースの大きさ≠信頼と安心

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情報セキュリティ関連のネタは常に収集しています。わんとぴのセキュリティなども、その1つです。

ここ数年、情報セキュリティに大きな変化を感じてないのですが、単に私の期待値がネタ収集時よりも魅力的でない。と思っています。まったく変化がない訳じゃありませんが、そういえば「あんなの」や「こんなの」はどうなってしまったのか?と見聞きしなくなったものや、思い出せないものなど・・・移り変わりが激しいです。サービスや用語1つにしても同様です。

「忘れたいことが、思い出せない!」とバカボンパパは名言を残しております。ちょっと違うか(笑)

・・・直接見たいと思うものが出展されてなかったり、ここは出てるだろう!と思った企業が出展してなかった・・・などもあります。

が、ある程度のトレンド、景気の流れなど、判断材料にはなります。

インターロップなどは、幕張メッセのほぼすべての会場を端から端まで使っていたことを思い出します。これはどんなに頑張っても1日では見れません。まぁ、すべてを見る必要があるかどうかの話ですが。。。周辺のホテル、飲食店などは、以前にイベントコーディネーターをしていたときに相当お世話になりました。イベントがない時期は、ゴーストタウンになってしまうほど極端なものでした。

で、本日の情報セキュリティEXPOで感じたこと。

情報セキュリティな私でも判断し難い似たようなサービスや製品が多くある中、来場者の方々は何を基準に選ぶのでしょうか?と思うのです。

展示ブースの大きさは、信頼と安心ではありません。これは単に「このイベントにどれだけのコストを使ったか」でしかありません。

ついコンパニオンのお姉さんがいるブースには、特に興味がないのに気持ちと足取りは勝手にゴキブリホイホイに入っていくように引き込まれてしまうものです(自爆) 残るものは、パンフレットの山だけ・・・袋がちぎれそうな感じです。

他社導入事例も1つの参考に十分ですが、自社の業務にあったものを見極める眼力と決定は、販売側ではなく、導入側にあるのです。売り切りなものや、必要以上のものを多く見てきました。ここにも販売側の知識不足や、導入側の判断基準が明確にないために、どっちもどっちな状態になっています。

またセキュリティの場合、市場シェアが大きいものが必ずしも良いとは限りません。逆に大きなリスクにもなりかねません。攻撃側からすれば、市場シェアの大きな製品サービスを狙ったほうが効率がよいからです。最近ではmacにもウィルスが出てきましたが、商業行為なウィルスや詐欺ソフトを作る側の視点でみれば圧倒的にWindows向けに作るのが効率的です。

最低限なコストの中で、削らねばならない機能もあります。逆に不必要な機能を削ることでコスト削減にも繋がっていきます。何が限られた条件の中で、もっともベストな選択なのか。これが一番必要なことです。

何をどのようにしたいか? すれば良いのか? 問題となる問題がみえない。わからないことがわからない。。。この基準は少なくとも、見たものがすべてでないことだけは間違いないと感じた今日この頃でした。

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