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もしも洞察力があったなら……。

自己プロデュース力

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ご存知、島田紳助氏が2007年に吉本興業関係の学校(NSC)で講演をした内容の採録「自己プロデュース力」が本屋に並んでいたので思わず手にとって読んでしまいました。

急げば30分で読める内容。きわめてシンプルでわかりやすい。エッセンスは、島田紳助氏のサクセスの原点はなにか、というもの。とくに8年間相方を務めた竜介氏との具体的なエピソードを交えながらの刻苦奮闘はなかなかの読みごたえ。氏のあきれるほどに強気な発言の裏には自身の夢実現へのコミットメントがあったのだと気付かされる。世に出て売れるためには何をすればいいかということを研究し、その重要な考え方を披露している。

僕がよく言うのは、「X+Y」でモノを考えろ、ということ。
「X」は自分の能力。自分は何ができるのか。これは自分にしかわからないのだから、自分自身と向き合って必死に探すしかありません。「Y」は世の中の流れ。これまでどんなことがあって、今どんな状況で、五年後十年後、それがどんなふうに変わっていくのか。これは資料が揃っているんだから、研究することでわかってくるはずです。
(自己プロデュース力30pより)

この節を読んですぐに思い起こすのは、「嚢中の錐」という格言。「どんな仕事をしていても、能力のある人は良い結果を残すものだ。その仕事がたとえコピー取りであっても。」と私の人生の先輩は言う。まさしくその通り。しかし、この能力を本当に開花させるためには、どれだけ他人より努力したかということに関係してくるのです。

たとえば、身体能力が優れている人が何の努力もせずにオリンピックの舞台に立てるかというと、それはおよそ起こり得ない話なわけで、やはり、ちょっと話がそれますが、今日バンクーバーでモーグル競技に4位入賞した上村愛子選手などは、勝つための努力を相当に積んできたはずなのです。

本当に自身の夢を実現しようと思ったら、能力x努力。当たり前のように聞こえるかもしれないけれど、実践できているひとはなかなかいません。これから様々なことにチャレンジしていく若人に、ぜひお勧めしたい一冊です。
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