もう10年ほど前になりますが、とある友人の結婚披露宴席上で同じテーブルにいた方が、「はじめまして、東大出身のxxです。」「私は京大出身のxxです。」と自己紹介をしてくれました。私は驚き、ちょっとした反発心から、「新郎新婦と10年以上の付き合いになる親友の玉川です。」と自己紹介しました。心中は、「もっとましな自己紹介はできないのか?」と。これを読んでくれている方の中には、「まさかそんなことありえない」と思っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、現実に起こったことなのです。

さて、あれから時は経ち新世紀を迎え、私はと言えば、アラフォーからジャスフォー(ちょうど40)になり、人生折り返し地点を見つめ直す毎日を過ごしています。人生後半戦、どんなシナリオを描くのか。こうした頭の体操はとても楽しいですね。

幻冬舎から発刊された「35歳の教科書」(前杉並区立和田中学校校長 藤原和博著)はこの頭の体操によく効く栄養ドリンクのようでした。
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藤原和博氏による書籍オビの文言を紹介しましょう。なかなか刺激的です。

背景、ビジネスパーソン様。
35歳からは、ただ頑張っても報われません。サービス残業をしても、給料は上がりません。ポジティブシンキングだけでは、乗り切れません。そんな今こそ、あなたと家族がつくる人生が始まるのです。

意味深ですね。そうです。意味深なのです。「35歳の教科書」の中では、著者自身の人生を振り返りながら、青年期をどのように思考し、過ごすことが、将来の自分や家族のためになるかということを考察しています。導入部ではかなり乱暴に「こんな大人になりたくない10タイプの人物モデル」を列挙しており、かなり本音をベースに語りかけているおかげでしょうか。共感する個所多々。直接会って意見を交換したくなる個所が2割ほどありました。

最も印象に残ったのは、「肩書きを外した自分は何者か?」(88p)でした。冒頭のエピソードを踏まえて考えてみました。

私自身、マンションの理事会、野球チーム、音楽ライブ仲間など、仕事は直接関係のないコミュニティと関わり、多くの時間を過ごすようになってきました。こうしたコミュニティでは当たり前のことですが、学歴や役職はまったく意味を持ちません。

同書では、さらにこんな投げかけをしています。

私は企業の人事部から依頼を受けて、社員研修を手掛けることがあります。第一の研修は自己紹介です。もちろんただの自己紹介ではありません。1)名刺交換はしない。2)仕事やセクション、役職の話もしない。という条件で、相手に印象を残せるように、相互にプレゼンテーションをしてもらうのです。これが、みな、なかなかうまくできません。「どんなふうに事故を表現していいかわからない」「自分のことというけれど、いったいどこから話し始めていいのか」・・・中略・・・みなさん、ずいぶん迷うようです。(後略)

また、このような指摘も:

子供たちにとってはあなたの肩書など、まったく価値がありません。(中略)子供たちは肩書きを外したあなた、素のあなたをシビアに評価してくれます。

当然ですよね。しかし、この当然と思われることが、100%世の中に浸透しているわけではないのです。人生を折り返すときに、どのようなシナリオを描き、そして、もし自らを、所属組織を抜きにして他者に理解してもらおうと思ったら、どのようなアプローチをするべきか。また、そのために必要な勉強とは何か。

とても重要な気付きとなりました。

NewTama

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コメント
小俣 2010/02/25 18:00

いい話題ですね!
私のところみたいに無名の中小企業にいる連中だと、実はこのあたりは結構考えている人が多くて、元々会社名を言っても、製品名を言っても知らないということで、どうすれば自力でインパクトを与えられるかを、日々苦しみながら考えていたりします。ブランドの力なしに自分を売り込むのは簡単なことではないですよね!

NewTama 2010/02/26 18:24

コマさん、ありがとうございます。おっしゃる通り、肩書ではない、いや、それを越えたアプローチで皆さんと交流を深められたら、最高ですよね。


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