もしも貴方が、広報やマーケティングの仕事を始めたのなら、なるべく早く、ニューズ・ツー・ユーの発刊した「ウェブPR力」を手に取ってみよう。もちろんこの道10年のベテランの方だっていい。もしも今、広報やマーケティングに課題を抱えていたり、広報道を歩むご自身の将来が心配になってきたのなら、この本を、飛ばし読みてもいいから手に取ってみよう。

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決して自己啓発を促すものでも、世界経済の動向をドラマチックに綴ったマクロ本でもない。純然たるウェブとPRの現場に携わる方に最適のハウツー本なのである。

ニューズ・ツー・ユーは実績を積み上げているせいか、内容は極めて実践的で、よく整理されている。全体として、従来型の手法を貫く広報担当者には、もしかしたらなじみにくい構成かもしれない。しかし随所に、明日の広報たるためのチャレンジがちりばめられていて興味深い。きっとこの本を監修した神原氏のつよい意志なのでしょう。そうでしょう。

その、従来型広報担当への最初のハードルは、いたってシンプル。

  • プレスリリース
  • ニュースリリース

この二つの違いは何か、というものだ。
厳密に言えば二つの良し悪しの議論ではない。各々意味と役割が違うということを本では指摘しているのだ。専門化が、これらを正確に理解して使い分けることができたなら、広報はイノベーションの扉を開けることになるという示唆も。

  • AIDMA
  • AISAS

この二つは何を表しているか。広告の専門家にとってこうしたキーワードは腹の底まで落ちていることだろう。しかし、迷えるベテラン広報や初心者は、このフレームワークを正確に理解して日々のコミュニケーション活動に応用してほしいと思う。所謂「フィールドPR」の視点に立つことも必要だ。私たちの役割は何か。事業をどのように支援していくのか。その一方で、顧客は、どのようなプロセスで購買行動を起こすのか。そのために必要な仕掛けとは何か。

そして、これは本の価値そのものなのだろう。
良書とはつまり、読み終わるときちんと何かを残してくれるものだ。
「ウェブPR力」は、

新時代の広報の役割とは何か?
PRという仕事は、どうやってビジネスに貢献するのか

という、根本的な疑問にも答えてくれよう。長く、強くこの仕事を続け、成果を出し続けるために必須の視点に気がつくはずだ。

最後に、巻末に書いてあった読者ターゲットを引用してみる。

「こんな人にお勧めします」

  • 専門媒体が少なく、情報発信先がなかったB2B企業の経営者
  • マスメディアとの接点が少なかった地方企業の経営者
  • ウェブサイトの運営も担当を兼務している広報担当者
  • ウェブ製作会社のディレクター/プロデューサー
  • PR代理店、広告代理店のアカウント担当者

*余談だが、165ページにはオラクルと富士通の協業発表の事例が掲載されている。日本オラクルは世界の中でも特にパートナービジネスに力を入れているため、こうした事例がベストプラクティスの一つとして紹介いただけたことは、広報冥利に尽きる。多謝である。

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玉川岳郎

玉川岳郎

日本オラクル広報室長。
「ニュータイプになろう!」と、広報の枠を超えた様々な試行錯誤で縁ジョイ・ライフ。
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