夏目房之介の「で?」

『FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿』のマンガ家及びマンガファン像

»

https://www.youtube.com/watch?v=LZJhz9tujvw


ディーライフ・チャンネルで『FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿』傑作選を録画して観てたら6話「切り裂きジャック」をやってた。半ばまで追われる犯人らしき男は、図書館で切り裂きジャック事件の古い資料を借り出していたマンガ作家(多分コミックの脚本ライターだろう)だった。犯人は彼のコミック作品で様々な連続殺人の手口を学んだ男だったのだが、興味深かったのは、まず脚本家の造形だった。明らかに気味の悪い変態扱いである。ライターは自分の作品で影響されて殺人が起きていると聞かされ「話題になってコミックが売れる」と興奮して喜ぶ、非社会的な倫理観の歪んだ人格類型である。さらに、天才的な監察医である主人公モーガンの助手は、自分の平凡さを痛感している。この「まぬけな」助手がコミック愛読者であり、自分の蔵書であるコミック本を捜査の役に立てているのに、コミックを放り投げた「だけで」神経質に苛立つ、変な男として描かれている。主人公が「マンガばかり読んで」的なことをいうと、聞こえないように「グラフィック・ノヴェルだし」と愚痴る。コミック作家、コミック・ファンのイメージは、少なくともこの作品ではてって的にネガティブなのだ。日本人的には、さすがにそれはどうなのと思ってしまう。『相棒』にも漫画家志望の女性が出てきたことはあったが、これほどネガティブではない。もちろん、『クリミナル・マインド』の1本と、この作品だけで全体を判断できないし、何よりも僕が観たのは日本語吹き替え版なので正確な理解ではない。一視聴者の感想に過ぎないことをお忘れなく。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する