夏目房之介の「で?」

9月放映予定NHK「100分de石ノ森章太郎」

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http://www.nhk.or.jp/meicho/ NHKの「100分de名著」の特番「100分de石ノ森章太郎」の収録を二日にわたってやっていました。放映は9月8日夜11時(ETV)。7月26日(木)、13:00入り、18:00終了。27日(金)、13:00入り、19:30終了。 ヤマザキマリさん(『さるとびエッちゃん(おかしな、おかしな、おかしなあの子)』、名越康文さん(『サイボーグ009』『幻魔大戦』)、夏目(『佐武と市捕物控』)、宇野常寛さん(『仮面ライダー』)、MC伊集院光さん。
二日間物凄い盛り上がりでした。正直、一日目でボロボロに疲れて、二日目の自分の担当分を話したあとは、完全に「真っ白に燃え尽きた」ジョーでした。でも、石ノ森さんは本当に評価の難しい作家ですが、今回の議論でようやく評価の仕方が少し見えてきた気がします。とくに、僕の属する世代読者にとって石ノ森さんは「70年まで天才、それ以後は商業的には成功したが作家としては......」という感じになってしまう「残念」さをまとってしまう人でした。が、僕らより若い世代にとってはそうではなく、この国にライダー物や戦隊物というヒーロー文化(オモチャからテレビ、映画を含む)を今にいたるまで残した大きな「才能」だったはずです。それを評価するのは、僕ら世代よりも、若い世代であるべきだ、とも思ってきました。今回、ある程度その流れを見せることができたのではないかと感じています。 放映はまだ先なので、ここから編集をへてのことですが、今はかなり「やりきった」感があります。共演者のみなさんに心から感謝します。また、
95年にインタビューさせていただいたとき、その前年に出した『マンガの読み方』をすごく喜んでいただき、「こういう批評はどんどんやってください、もし何かあったらいつでもご連絡ください」といってくださった石ノ森さんには、まだ不安があったマンガ批評の仕事にとても大きな励ましをいただきました。そのあとお会いした石ノ森さんとお話していて、マンガ家としてのご自分にまだ忸怩たる思いを抱いていたと感じていたので、「そうじゃない、もっと大きな仕事をなさってきたじゃないですか」と申し上げたくて、でもできなかった自分に申し訳なさを感じてもいました。今回、少しでも石ノ森さんの漫画恩にお返しができたのであれば、うれしいなと思っています。 石ノ森先生、ありがとうございました。

写真は、1995年6月石ノ森プロで取材中の僕とサインしてくださってる先生

石ノ森さんと.JPG

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