夏目房之介の「で?」

商店街の終わりと「無念」の記憶

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戸越銀座商店街は南下してゆくと店も減って、商店街の雰囲気が減ってゆき、最後は新幹線高架のガードになる。今日、商店街を北上していたら、だいぶ手前で欧米人観光客が引き返していた。ローソンより手前だったと思う。もう商店街は終わりと判断したのだろう。まあ、実際そうだけど。
じつは、そこよりさらに南に進むと、西側に突然細い坂があって、妙に新しいゲートがあり「平和通り商店街」とある。いったい、こんな場所に、いつ、どうして商店街ができたのか、どこにつながるのか、よくわからない。でも、何でもありそうな中華料理屋があり、繁盛していた。何度かいったことがある。このあたりに定食的な店があると、個人的には大変助かるのだが、平和通りはちょっとばかり動線からそれているので、あまり利用はしなかった。
最近何となくそのあたりを歩いたら、中華料理屋は閉店していた。他にも閉店している店が多く、商店街的にはかなり消滅寸前に近い感じになっていた。何かがあったのか、それとも自然消滅的なことなのか、わからない。でも、ひとつの閉店表示は、町が壊れてゆくような「無念さ」が率直に伝わってくるものだった。墨で書かれた大き目の文字が余計無念さを伝えてくる。 多分、アパートだったのか、あるいはいわゆる長屋なのか、古い建物がけっこう急な坂の途中に建っていた。

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