夏目房之介の「で?」

橋本一郎『鉄腕アトムの歌が聞こえる』ほか

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橋本一郎『鉄腕アトムの歌が聞こえる ~手塚治虫とその時代~』(少年画報社)は、朝日ソノラマでソノシートやサンコミックスシリーズ制作に携わり、やがて少年画報社に入社して「増刊ヤングコミック」を創刊した橋本の、通常のマンガ編集とは異なる角度からの手塚を中心にした自伝的記録。とくに商品化権まわりに関しては興味深い経緯が、かなり詳細に語られ、数字データも使われる。大変面白い読み物になっており、貴重な資料だが、どうやら敵も多かった人らしく、おそらく書いていない側面や人物も多い気がする。研究者にとっては、そこのところを他の資料で検証してから使ったほうがいいかもしれない。竹内オサムさんの個人誌「ビランジ」に2010~2014年に連載されたものの単行本。『へうげもの』25巻はついに完結した戦国~江戸初期の政治と文化の相克を描いた名作の最終巻。『昭和天皇物語』は、半藤一利『昭和史』を原作としているが、だいぶアレンジされてる気がする。昭和天皇の歴史物語。今後に期待。

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