夏目房之介の「で?」

映画パンフ、第六弾

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『マルコヴィッチの穴』は、怪優マルコヴィッチの意識に入りこめちゃう穴が偶然発見されて、いろんな奴がそれを利用して遊んでいるうちに、、、というヘンチクリンなお話で面白かった。マルコヴィッチという俳優の存在感がまた効果的だった。『シックスセンス』は、けっこう油断して観てたのか、最初またくトリックに気づかず、ほんとにびっくり。最後は泣けてしまった。あまりのことに二度見直した、ていう、、、。『フルモンティ』は英国の、失業者だらけの街で男どもがストリップを始めるという「実話」もの。いかにも英国っぽいのだが、ハッピーエンドなので楽しんでみられた。ひたすら暗い英国映画って、しんどくって苦手なのよね(最近は暗くてめんどくさくてしんどいの観たくも読みたくもない病が亢進してる)。『名探偵登場』は、ピーター・セラーズが怪しい東洋人探偵を演じる、世界の名探偵勢ぞろい的なお遊び映画。『カンフー・ハッスル』はむろんチャウ・シンチー全開のカンフー映画。阿保らしさ保証付きだが、本物の武術家も多数出演。『推手』は台湾映画。老人の恋物語であり、じつは太極拳の達人で推手(太極拳の対錬)の場面が出てくるので観た。冒頭、窓に向かう机で書を書いている老人の背中からカメラが引いていくと、じつは椅子に座っているかと思われた彼が、空気椅子状態だった(それほどの武術の達人であった)という場面が記憶に残る。これ観たころは、まさか将来自分がそれに近いことができるとは夢思わなかった。『天安門』はヨーロッパ人監督が撮った天安門事件のドキュメンタリー。たしか3~4時間あったような。長かったけど、そこで起きていることはかつて大学闘争で経験したことの再現のようでもあり、人間の集団が過激化してゆく過程ってやはりこうなんだなあと思いつつ飽きずに観られた。ひどく切なかったけど。

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