夏目房之介の「で?」

『マンガの読み方』シンポについてのまとめサイト

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https://togetter.com/li/1175261 
昨日のシンポに関するまとめサイトのようです。みなさん楽しんでくれたようで、嬉しい限り。出演者のみなさんもそれぞれ、いい会だった、楽しかったというメールをくれました。僕自身たいへん幸せな気分で帰宅できました。


ただ、だからといって無邪気に「あの本は画期的な、歴史を作った本なのダ!」と満足してしまっては研究者・批評家としてはアウトで、この事態そのものが歴史をいわば「ねつ造」してもいるのだ、という観点が必要です。いわば、こういう現象を自ら招来するのは、ある種の言説史的なフィールドワークでもあり、そのフィードバックでもあります。手塚マンガが創造神話になっていったとき、読者としての僕も、その僕がのちに書く評論も、手塚神話構築の一角を占めていたのと同様に、今も「マンガ論」文脈の歴史が日々こうして再構築され、「ねつ造」され続けているのだという認識をもちながら、一方で個人的に素朴に喜びたいと思います。

Comment(1)

コメント

くみかおる

手塚アニメ神話についてももっと論じられないといけないのですが…これは昨今議論されているブラック企業論と重なる面白いテーマなのに誰も近寄らないのです。
余談ですが手塚眞さんの手塚まんが論、わかりやすいけれど何か腑に落ちないでいましたが元ネタが例の『ストーリーまんがの起源』だと後で気が付いてずっこけました。

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