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夏目房之介の「で?」

八卦掌報告 喉風邪と練習

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昨夜は八卦掌の李老師講習会。喉の具合もよくなくて、何となくさえない状態だった。
一方、このところの李老師の練習は、板書したり、解説したりがほとんどなくて、ひたすら掌法を反復練習する。また、季節ごとの練習の課題の変化もはっきりしてきて、今年は春に単勾式、夏に獅子形、秋からは挑打を練習している。挑打は、相手をはねあげつつ打ち、その後の探掌、尖掌を一つの動作として連続して行うのだが、李老師はこんな意味のことをおっしゃった。
「みなさんは、もう多少のブレはあっても、おおむねできている。今後は自分で自分の練習を直して、より高いレベルを目指さないといけない。挑打は、みなさんのレベルでは、ゆっくり確認しながらやる練習ばかりではなく、多少の間違いがあっても、力を出すことに集中してほしい」
正直、休みなく力を出し続けるのはしんどいので、他人の練習をみたり、ゆっくり確認したり試したりして、それで休みを入れていたりしたのだが、これでひたすら発力する練習をせざるをえなくなった。もちろん、体全体を伸ばして力を通す練習は、ストレス発散にもなるし、気持ちもいいが、負荷も大きいのだ。まあ、一応それができるレベルに体がなってきた、ということなのだが。
でも、言われる通り練習したら、風邪っぽい状態は少し抜けて、だいぶ気分もよくなった。帰宅したら、12時には眠くなり、12時半には寝た。で、昨晩からやたらとおしっこが大量に出る。そんなに水分とったか?と思うほど、出る。就寝中も、じつは二回もおしっこに起き、結局6時に起きてしまった。起きてみたら、かなりスッキリした気分で、風邪のヌケ感がある。治ったかどうかは不確定だが、喉の状態もいい。
八卦掌の練習をしていると、たまにこういうことがある。だから、ちょっときつくても練習に出るのだが、李老師の練習では、とくにそうだ。
李老師の八卦掌では、季節の巡りと人体の状態は対応しているので(もちろん伝統的な陰陽五行思想である)、季節ごと、気候ごとに練習の方向が変わる。正直、どこか半信半疑なところはありつつ、しかし全部否定もできないなあ、と思いつつ、面白いのでそういうことにしておきたい。
というわけで、久しぶりの八卦掌練習報告をして、さて二度寝しようかな。
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