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夏目房之介の「で?」

「ナラティブ・メディア」第6号(東北大学 2017)

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「ナラティブ・メディア」第6号(東北大学 2017)
三浦知志さんから送っていただきました。マテュー・ボルテール「マンガ媒体の潜在力 -北沢楽天における独創的なコマ割りを巡ってー」は、短いエッセイですが、日本人研究者がやりたがらない領域をやってくれています。明治~戦前期の日本マアンガ史は、外国人研究者の仕事が今後も増えるかもしれません。ありがたいことですが。
三浦知志さんの「「中間領域」としての手紙 -マンガのなかの手紙と作中人物の視点についてー」は、早稲田大学の鈴木雅雄先生、中田健太郎氏編著の『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』(水声社 2017年)の諸論文おもに検討しつつ、三浦さんの領域であるアメリカのコミック史へと接続し、アウトコールの「絵と言葉」に関する功績にあらためて注目する内容になってます。また、冒頭の問題提起で『マンガの読み方』の斎藤宣彦「マンガの構造モデル」を参照してくれてます。ありがとうございます。

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